凄いタイトルですが、実はあのスイスにあるれっきとした温泉旅館の名前です。JSTVを見ている方ならご存知だと思います。(笑)以前からとても気になっていましたが、宿泊料金がかなり高額なのでKumagary家には縁がないものと思っていましたが、ドナウ川に身投げしたつもりで思い切って宿泊してみることにしました。(爆)

この割烹温泉旅館兎山はチューリッヒの近郊にあります。ブダペストからだと1,000kmちょっとの距離です。今回は10時間かけて一気にブダペストからこの旅館までドライブしてしまいました。さすがに千キロを超えるときついですね。(苦笑)この兎山はネットで調べても宿泊記は何故かあんまり出てきません。Blogにいちいち貧乏臭い旅行記を書くような人は宿泊しないのでしょうか?

珍しくナビの案内するまま迷うことなく旅館につくことができました。名前はこてこての純日本風ですが、外観はさすがに洋風でした。日本食のレストランが併設されており実はレストランがメインで旅館部はサブなのかもしれません。チューリッヒといえばスイスの金融の中心地ですので、お金持ちがたくさんいそうですからね。

旅館は小高い山の中腹にあり廻りは牧場です。見晴らしもよく遠くにアルプスの山々が見えます。環境的にはなかなか良い場所にあると思います。ただ牧場があるためこの夏の時期はハエが多く飛んでおり、窓をあけると部屋にも入ってくるのが難点といえば難点かもしれません。

今回宿泊した部屋は和室と洋室がある”スウィート”(なんて響きのいい言葉でしょうか!一度でいいからBlogで書いてみたかったのです)でした。想像していたよりずっと広く贅沢でした。和室が3部屋+洋室1部屋+バスルーム+専用サウナ+部屋付き露天風呂でした。うーん、なんという贅沢!

それにしてもスイスの山の中に来てこれだけ純和風の部屋にいること自体が不思議な感じがします。何でも日本の高名な方が設計に関与した由緒正しい和風の造りらしいです。私は日本でもこんなに立派な純和風旅館には宿泊したことがありません。

部屋もそうですがナントいってもここの旅館に来ると和服を来た女将さんがお迎えしてくれるのが凄いですね。仲居さんも勿論和服でお世話してくれます。この旅館には日本人がたくさん働いている感じです。しかしここまで正統派の和風にこだわっているのはオドロキですね。

一応ここは温泉旅館ですので勿論温泉もあります。部屋のテラスに部屋付きの露天風呂があります。私が訪れたときはフタがしてありました。残念ながらお風呂自体は洋風のものでした。木造のお風呂だったら狂喜したのですが、それはあまりにも贅沢なのかもしれません。

この露天風呂からの眺めもなかなか見事です。眼下に牧場と遠くにアルプスがうっすらと見えます。抜けるような青空のもと、のんびりとお湯に浸かるのは悪かろうはずがありません。ただあまりに見晴らしがいいため牧場側からも丸見えかもしれません。ただどうしても誘惑には勝てず、仁王立ちしてしまったのは内緒です。(笑)

肝心の温泉は無色透明のあっさりしたもので、臭いはかすかに温泉臭がしますがあまり特徴のないものです。残念ながら全力で加熱循環ろ過されています。ただ入る人数が限定されていることもあってかお湯がそのものは、それほど劣化したという印象はありませんでした。元々この程度の実力の源泉なのではないかと思います。

まあ、循環ろ過とは言え天下のスイスで貸切の温泉に入れたのですから文句はありません。恐らく食塩&芒硝系の温泉だと思います。浴後は身体がぽかぽかしてきます。そして部屋にある浴衣を着て、テラスでのんびりと山から吹き込んでくる涼風を浴びながら涼んでいると、ここがスイスだというのが信じられませんね。

さて、食事は和室でいただきます。ここの料理は京風懐石料理で一品一品、着物を着た仲居さんが部屋に持ってきてくれます。うーん、リッチ過ぎますかねえ。
今回は何をトチ狂ったのか一泊二食に付いていた食事よりもワンランク・アップグレードしたコースを頼んでしまいました。場違いなところに来てハイテンションになってしまったのかもしれません。京懐石「鞍馬」というコースでした。もう二度とない体験ですのでお品書き通りにアップしてみます。これがスイスの山の中で出てくるというのが驚きです。

箸染め
(冬瓜豆腐 蟹身 トマト 旨出汁 茗荷寿司 玉葱 黍真文 小茄子オランダ煮 蕨烏賊)

先付
(鱚の沼田 鱚 葱 長芋 辛子酢味噌)

椀盛り
(擂り流し冷汁 磯部豆腐 海老 茗荷 胡瓜 絹さや 胡麻)

向付
(刺身盛り合わせ オマール海老 炙りサーモン 貝割れ 鮪 鱸 妻 山葵 土佐醤油)

焼肴
(鯵塩焼き レモン 焼き豚 なめこ霙和え)

酢の物
(海鮮和え ホッキ貝 海老 烏賊 若布 葱 縒り人参)

進肴
(兎肉林檎包み煮 じゃが芋籠 鱸磯部揚げ パブリカ 美味出汁)

食事
(生姜ご飯 味噌汁 香の物)

甘味
(酒粕饅頭 林檎パイ ココナッツゼリー セロリシャーベット 果物)
さすがにどの料理も味は文句なしに美味しかったです。ただ私はお腹がいっぱいになってしまいメイン・ディッシュの兎肉は完食できませんでした。(涙)海なし国のスイスの山の中なので魚料理はどうかなあと思っていましたが杞憂に終わりました。海魚は全て地中海(スペイン)から取り寄せているそうで鮮度も申し分無しでした。ブダペストの日本料理屋さんで食べる魚よりも美味しく感じました。最後のデザートまで久しぶりに美味しい日本料理を食べたなあという充実感がありました。


朝食も朝からたっぷりと出ました。Kumagary家の普段の夕食よりも間違いなくリッチです。おかげ様でこの日の昼食は無しで済ますことができました。(苦笑)
さすがに大枚を叩いただけあって満足度は非常に高かったです。これだけのクオリティをスイスという環境の中で実現しているのは凄いと思いました。夕食は7時ごろ から始まりなんとデザートが終わる頃には10時になっていました。3時間コースです!早食いのKumagary家にとって今回はこれままでで最長の食事時間でし た。(笑)とにもかくにもこの夏のとても良い思い出になりました。