奈良田温泉


奈良田温泉 「白根館」 (宿泊)    

(内湯)

源泉名 :奈良田温泉・七不思議の湯白根館(南巨摩群早川町奈良田字尾平291番地)
泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(アルカリ性低張性温泉)
     
泉温 :41.1度C pH 8.5 成分総計 1,977mg/kg   46.2リットル/分
:無色透明 臭い :微硫黄臭 :薄塩味+微硫黄味      

(露天)

源泉名 :奈良田温泉・銀河の湯白根館(南巨摩群早川町奈良田字尾平323番地)
泉質 :ナトリウム・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)
     
泉温 :51.6度C pH 8.1 成分総計 4,430mg/kg   69.1リットル/分
:無色透明 臭い :薄硫黄臭 :塩味+薄硫黄味      
 
昨年の長野「中棚荘」に引き続き、家族サービスのため今年は奈良田温泉「白根館」に宿泊しました。今回も私のポケットマネーからです。以前すぐ近くの「奈良田の里温泉」には入浴したことはありましたが、「白根館」は始めてでした。こじんまりした旅館ですが、鄙びてもいずコテコテもしておらず手入れの行き届いたなかなか雰囲気の良い旅館です。玄関をくぐる時、硫黄の香りで出迎えてくれます。お風呂は内湯×2と露天×2があり、夕食を境に男女が入れ替えになります。従って宿泊すると4つの浴槽すべてに入れます。
内湯は2つとも総桧風呂で浴槽が2つに仕切られており、温度差がついています。それにしても見事な浴室浴槽です。湯量が豊富なので湯が掛け流しになっています。無色透明で少しぬるめの湯が桧の浴槽に溢れかえっています。お湯はぬめり感があり、かなりぬるぬるします。

もう少し気泡がつくかと思っていましたが、あまり気泡はつきません。とにかく肌触りが滑らかで、身体中に薄い湯の成分の膜ができるような感じです。入浴感はすこぶる良いです。内湯には茶褐色の微少の湯の花もたくさん舞っており、一層気分を盛り上げてくれます。硫黄臭はほんの少し感知でき、薄い塩味とちょっぴり硫黄味がします。

露天は桧造りのものと石造りのものがあります。どちらも見事な造りで感心します。しかも内湯とは異なる源泉が溢れており、やや熱めの湯が注がれています。桧造りの方はかなり深めで桧の臭いがします。ゆったりと、思う存分浸かりました。
石造りの方は桧の臭いがしない分だけ硫黄臭が強く感じられます。露天のお湯もぬめり感があり、ぬるぬるしますが塩分はかなり強いです。露天は白い小さな湯花が舞っていました。夜は久しぶりに満天の星を眺めながらゆったり入浴しました。遠くで鹿が鳴いていました。お湯が良いので飽きることなくいつまでも浸かりつづけることができます。
食事は地のものが中心で派手さはまったくありません。ご主人が自ら仕留めた鹿や猪がでます。ボリュームは少し足りないかもしれませんが、暖かいものはあったかいまま出してくれるので興ざめすることはありません。子供も同じメニューなのでファミリーにはちょっと向かないかもしれません。白根館は部屋数は多くないのですが、お風呂場ではいつ行っても誰かと出会いました。やはり温泉好きの方々が宿泊しているようです。のんびり、ゆったり温泉に浸かりたい方々にお勧めします。(1999/11/27/PM4:00)

(再訪)
源泉名 :奈良田温泉七不思議の湯
泉質 :含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
泉温 :49.8度C pH 8.8 成分総計 3,978mg/kg   (Br:4.2,HS:12.0,HS:0.2)70L/M
:無色透明 臭い :硫黄臭 :硫黄味+塩味      
 

ここもかなり久しぶりに訪れてみました。随分前に宿泊してとても気に入った旅館です。日帰りで入るのは初めてです。内湯は昔と全く変わっていない造りですが、お湯は少し違うような気がします。
硫黄臭が強くなり塩気も強くなった感じで、ぬるぬる感は逆に少し後退した感じです。昔はもっとぬるぬるで重曹分が多かったような気がします。それでも贅沢な檜の浴槽にこのお湯の組み合わせでも悪かろうハズがなく浸かっていて満足感がこみ上げてきます。とにかく湯量が多く見事な掛け流しなのが新鮮さ溢れる源泉に思う存分疲れるのでとっても良いです。
露天は昔のイメージのままでお湯もほぼ同じような印象ですが、こちらもやや硫黄と塩気が強くなったような気がします。こんなに塩味がしたかなあという感じです。ここも浸かり心地はとっても良いです。また宿泊しに来たいですねえ。(2007/01/27/PM1:30)

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