中棚温泉


中棚温泉 「中棚荘」 大人:1,000円   AM10:00-PM8:00
泉質 :単純泉
泉温 :39.7度C
:無色透明 臭い :微硫黄臭 :微甘味    
               
とても評判の良い中棚荘に宿泊しました。建物の外装から内装の隅々までが統一されており、かなり落ち着いた感じがします。100年の歴史のある旅館でありながら、現代的なセンスも随所に散りばめられており感心しました。今回は家族サービスを兼ねて私のポケットマネーで行きました。
風呂は男女別に内湯×1、露天×1です。お風呂場は宿泊棟から出て少し階段を上ったところにあります。まず、湯小屋の入り口を入って驚きます。脱衣所と浴室が仕切られることなく続いています。畳の脱衣所のすぐ脇に湯船が有ります。このアプローチなかなかありそうでないです。
内湯は一つですが丸太が2本湯船を3等分するように渡してあります。1つづつに4〜5人が入れる広さで、そこに冬期はりんごがたくさん浮かべてあります。湯は無色透明で、ほとんど臭いも味もなく、これはといった特徴はありません。湧出温度が39.7度なので少々加熱しているようです。
湯の肌触りはさらりとしたものですが、浴室の雰囲気が抜群に良いので、長湯になってしまいます。浴槽も深く渡してある丸太が湯枕となり、ちょうど頭を湯枕にあてながら、りんごの甘酸っぱいにおいを嗅いで湯にとっぷり浸かっていると、とても気持ちがゆったりしてきます。
露天風呂は熱めのとぬるめの岩風呂風につくってあり、遠く千曲川から渡ってくる風が心地よいです。泉質に特徴がないので、泉質重視派にはもの足りないかもしれません。特に日帰り入浴でここの湯に浸かっただけでは、中棚荘のお風呂の良さを理解するのは難しいのではないかと思います。宿泊したから言うわけではありませんが、泊まってゆっくり浸かってのみ、その良さが実感できるのではないかと思いました。
館内にある図書室もいろりが燃えており良い雰囲気でした。温泉本もけっこうあります。我が家の子供たちはここで本を読み、結局部屋のTVは一度も見ませんでした。食事も地のものを使った、決して豪華ではないですがおいしもので満足がいくものです。(ただ大食い野郎には物足りないかも)特に朝食は麦とろ飯なので、朝からご飯がたくさん食べられます。
全体的なバランスがとても良く、評判の良いのもわかります。特に女性にはここは間違いなく受けそうですので、あまり温泉好きでない彼女や奥様がいらっしゃる方にはお勧めです。尚、私が宿泊した部屋の洗面所から出てくる水は鉱泉だと思われ、微かな硫黄臭と少しの甘味を感じました。(1998/11/23)

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