山形県の温泉

長沼温泉「厚生館」

入浴料金:300円  
源泉名:長沼2号源泉
泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温:70.4度C pH:8.0 蒸発残留物計:25,590mg/kg (Br:50.2 I:5.1 Mg:93.9)
色:微白濁透明  臭い:アブラ臭  味:強塩味

長沼温泉にある中規模の温泉旅館です。中はなかなか小奇麗です。お風呂はリニューアル済みですが3~4人が入れるこじんまりとしたものです。しかし浴室に入った途端にんまりしてしまいます。 何とアブラ臭が狭い浴室に充満しているではないですか!うーん、これは凄い。

源泉は長沼2号源泉を使用しているようですが、「ぽっぽの湯」とは感じが違います。ここの浴槽には吸い込み口があることから一部循環仕様になっているからかもしれません。湯花も灰黒色のものが舞っています。お湯の感じは少しのとろみ感があるものの、「ぽっぽの湯」ほど強力な感じはしません。味も苦味が少なく強い塩辛さだけが残っています。
しかし、素晴らしいアブラ臭を味わうことができますので、全国のアブラ臭マニアにはマストなお湯だと思います。誉め過ぎかもしれませんが、新津温泉の弟分と言ったところでしょうか。(2001/04/30/AM10:30)

(2004年の再訪・宿泊)

アブラ臭温泉として名高い長沼温泉で唯一宿泊できる「厚生館」に宿泊してみることにしました。冬の長沼温泉は源泉投入量も多く、アブラ臭が凄いことになっているという噂を聞いてしまったため居ても立っても居られず訪れてみました。「厚生館」は以前日帰りで入浴したときは「ぽっぽの湯」と同じくらいのアブラ臭しか感知できなかった記憶がありましたが、宿泊して思いっきりお湯に浸かってみるとどうなのでしょうか?とっても楽しみです。

お風呂は以前と変わらず4~5人が入れる浴槽にジャグジーが激しくボコボコと泡ぶくを浮かべており、オマケにジェット噴流も吹き出ており浴槽内はとっても賑やかです。通常ならこれはろくでもない余計な仕掛けなのですが、ここは違うんです。それでなくても浴室内にたっぷりとこもったアブラ臭とジャグジーでかき混ぜられたアブラ臭が合体して物凄く強力なアブラ臭になっているのです。浴槽でお湯に浸かっているとアブラ臭が鼻先で正に爆発しているのです!熱めのとても濃厚なお湯がザコザコ注がれる中、とっぷりお湯に浸かっているとアタマがくらくらしてきます。15分も浸かり続けていると危険な感じすらします。アブラ臭が目に沁みて涙が出てきます。「飛んで目に入るアブラ臭」とはこのことを言うのでしょう。(笑)

とにかく濃厚なアブラ臭と塩分が混ざりあい、浴槽内と浴室内は凄いことになっています。宿泊している間に6回は入浴しましたが、もう中毒になってしまうくらいアブラ臭を嗅ぎまくってしまいました。これは体験してみないと実感できないと思いますが、ホントにス・ゴ・イです。 食事も贅沢ではないですが子持ちハタハタの焼いたのが2匹も出るなど地のものを使った丁寧な料理で十分に満足できるものです。女将さんがとてもいい人で随分まけてもらいました。1泊2食付で7000円でこの満足度はなかなかないと思います。(2004/12/28/Midnight)

(2012年の再訪)

ここ数年間この「厚生館」は休業がちで廃業した?という噂を聞くくらい休んでいる期間が長くシンパしていましたが、完全復活したという情報を聞き飛んで行きました。(笑)外観は以前とほとんど変わっていないような感じです。

お目当てのお風呂も全く変わっていません。元気よくアブラ臭ジャグジーが大活躍中でした!(笑)以前より源泉投入量が少なくなったためアブラ臭はかなり大人しくなってしまいましたが、アブラ臭ジャンキーには十分な臭いが感知できてしまいます。いやあ、良いなあ。

現在は貴重な長沼源泉を桶にためて大事に大事に使用しているようです。源泉が枯渇寸前ですので仕方がないのでしょう。1日でも長く営業を続けられることを祈るばかりです。相変わらず太っ腹な女将さんに帰り際にオロナミンCをもらってしまいました。感謝です!(2012/10/14/PM0:30)

 

 

 

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