富山県の温泉

松田江温泉「温泉民宿あおまさ」

入浴料金:300円  営業時間:(要確認)
源泉名:ひみ松田江温泉
泉質:ナトリウム-塩化物強塩
泉温:32.2度C 成分総計:28,039mg/kg (Mg:90.98,Fe:10.3,Br:80.64,I:22.15)
色:茶色味笹濁り  臭い:強枕木臭  味:強枕木臭

氷見市にある温泉民宿です。海岸沿いにありますのでロケーションは抜群に良いです。民宿といいつつも海鮮料理を出す食堂?でもあるようです。ここは最初午前中に入浴をお願いしましたが、午後からしかお湯を入れないとのことでしたので午後に出直しました。しかしまたお願いすると今日はお湯がぬるいからダメだと断られてしまいました。

しかし、ここまで来て諦め切れなかったので「今日これから東京に帰るんです。ナンとしてもここの温泉に入りたいんです。見るだけでもいいです」と泣き落とし戦術で、無理やり入れてもらいました。「民宿あおまさ」さん、その節はわがままを言ってしまい、大変失礼しました。感謝です。

湯小屋は手作り感溢れる仮小屋バラック風のもので日本海に面しているという、なかなか素晴らしいものです。私はその佇まいを一目見て息を呑んでしまい、何が何でも入らねばと決意したのでした。(笑)

湯小屋の直ぐ外は日本海です。その先は北朝鮮なのでしょうか?ここのお風呂は普段お客さんが居るときは加熱しているのですが、今回はほとんど加熱していない状況だったので入浴を断ったようでした。結果的に源泉そのままに近い状態で入ることができ非常にラッキーでした。浴室は1ヶ所のみなので混浴?貸切?で入るのかな?

浴室は手作り感溢れるもので大きな木でできた浴槽に茶色味の笹濁りのお湯が張られています。お湯の表面には油膜が浮いています。浴室内に一歩足を踏み入れて気がついていたのですが、浴室内にはアブラ臭がこもっています。いわゆる原油系のアブラ臭でコールタールベースのものです。それが木の浴槽と相まって線路の枕木のような臭いになっています。ナントここは全国百万人のアブラ臭ファンが夢にまで見ると言われている、あの幻の”強枕木臭温泉(きょうまくらぎしゅうおんせん)”なのです!(高笑)

加熱していませんのでお湯はかなりぬるめで、底の方は冷たく感じるほどです。どろんとした感じのお湯はいかにも濃厚な感じのするもので入浴感は抜群に良いです。いやあ、これは良い!素晴らしいです!ガツンと来る感じではないですがお湯の成分がじわりじわりと沁み込んでくるような感じがします。肌触りは少しつるり感がありますが、それほどなめらか感はないです。

しかしお湯からは素晴らしい枕木臭がするのですから堪りませんね。私の好きなアブラ臭の中でもトップクラスに入る臭いです。これほどの本格派の枕木臭とは初めての出会いです。アスファルト臭好きのアブラ臭マニアには必殺の臭いだと思います。(凄い煽りかな?)この素晴らしい枕木臭が湯面からぷんぷん香るのですから、もう堪りません。くんくん鼻を湯面に近づけながら嗅ぎまくってしまいます。うーん、シアワセ。

お湯がぬるいのでお湯の中でじっとしながらこの素晴らしいお湯を堪能します。いやあ、もう何も言うことはありません。この湯小屋の雰囲気といいお湯の状態といい文句の付けようがありません。普段は加温と多分加水もされるためこれほど濃厚なお湯は味わえないのではないかと思います。そう考えると今回このような状態でこのお湯に浸かれたことは非常に幸運であったと思います。普段から行いが良いのでこうなったのでしょうね?(笑)

お湯の表面には湯膜がたくさん浮いています。私が入る前に宿の人がかなりとってしまったのが悔やまれます。ホントはもっとももっと浮いていたみたいです。浴後はちょっと冷えてしまいましたが満足感がどどーんと押し寄せてきました。皮膚に沁み込んだアブラ臭はなかなかとれず暫くの間は素敵なアブラ臭が身体に付いたままになりました。一時的に憧れの”アブラ臭の香るいい男”になっていたわけです。(笑)

ここはまだアブラ臭ファンの間でもあまり知られていないと思います。アブラ臭好きであれば一度は訪れてみることをお勧めします。今度は宿泊でゆっくりと訪れたいと思います。(2006/10/27/PM3:00)

(2013年の再訪&宿泊)
源泉名:氷見松田江温泉
泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉
泉温:30.6度C 成分総計:24,584mg/kg (Mg:149,Ba:7.13,Fe:2.19,Br:148,I:23.5)
色:赤茶色  臭い:薄枕木臭  味:強塩味

念願の「あおまさ」にようやく宿泊をすることが出来ました。初めてここと出会ってからもう数年が経っています。あの頃は湯小屋はバラック湯小屋でで仮設っぽい感じで枕木臭の香るスバラシイ温泉に感動したのを覚えています。

再訪をしないうちにすっかりリニューアルしてしまいましたが温泉そのものは変わっていないという情報がありましたので一安心です。実際にリニューアした「あおまさ」を訪問しての感想はあまりに立派になってびっくりです。勿論あの仮湯小屋は跡形もなくなくなっていました。建物の内部もピカピカで綺麗です。

お風呂もすっかりリニューアルされて綺麗で立派になっています。昔の面影は全くありません。以前は混浴でしたが男女別の浴室に分かれています。お風呂は内湯×1で7~8人が入れる浴槽にちょろちょろと源泉が注がれています。何と言っても浴室中に広まっているアブラ臭が嬉しいです。かつてのような濃厚な枕木臭ではなくライトな感じの枕木臭で少し揮発性のある臭いになっていますが間違いなくかつての「あおまさ」の臭いははっきりと残っています。

お湯は相変わらず力感のあるお湯で、ぬるめになっているもののガツンと来るお湯です。とにかく浸かっていると身体の中からジンジンとくる感じで長い間浸かり続けるのは難しいです。ずっと浸かり続けたいのですが身体がギブアップしてしまいます。お湯から出たり入ったりを繰り返しているとヘロヘロになり体中が熱くなってきます。

せっかく宿泊をするので一晩中浴槽で過ごそうかと考えていましたが、残念ながら夜10時から朝7時までは入れませんでした。(涙涙涙)惜しいなあ。もの凄く損をした感じです。それでも夕食後10時までずっと浴室におこもりしてお湯から出たり入ったりを繰り返したり、素敵な臭いを嗅ぎまくったりしていました。私はほとんど病気と言っていいでしょう!(笑)

浴槽の縁で横になれますので桶を枕にトドになります。これがまたイイんです!芳しい何とも言えないくらい素敵なアブラ臭を嗅ぎながらトドになれるのは日本にたくさんある温泉の中でもいくつもないハズです。

今回は二食付きで宿泊をしましたが「あおまさ」は夕食も楽しみなのでした。元々「あおまさ」は海鮮仕出しがメインでしたからね。夕食は期待通り海の幸のてんこ盛りでした。十分過ぎる料理に満足です。民宿とは思えない手の込んだ料理も出てきました。天ぷらが熱々で出てくるのも嬉しいです。お高い旅館でも熱々で出てこない天ぷらも多いですからねえ。

全体としてお湯よし料理よしで大満足でした。朝は残念ながら源泉が投入されておらず浴室内の臭いは薄くなっていましたが、浴槽のお湯からは臭いが出ていました。ただ朝からこのお湯に浸かるとかなり疲れます。(笑)(2013/6/21/Dreamy Night)

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