鳥取県の温泉

三朝温泉「旅館大橋」

(宿泊)
源泉名:厳窟の湯
泉質:含放射能-ナトリウム-塩化物泉
泉温:63.1度C pH:6.3 成分総計:1,322mg/kg (Mg:3.1,Br:1.1)
色:無色透明  臭い:ほぼ無臭  味:微塩味

温泉好きになって以来一度は訪れてみたいと思っていた温泉旅館の一つでした三朝温泉「大橋」についに宿泊することができました。パチパチパチ。以前三朝温泉に来たときは向かい側にある「桶屋旅館」さんに宿泊し、次回来ることがあったら「大橋」に宿泊するぞ!と心に決めていたのでした。(笑)見るからに威厳のある木造の建物に圧倒されてしまいます。

 

 

 

玄関から入るとまずは抹茶とお菓子のお出迎えです。高級旅館ではデフォな仕様なのでしょうが、ほとんどこのような対応を受けたことのない身としてはちょっとびびってしまいます。ましてや出されたお茶とお菓子をデジカメで撮影するなんて貧乏くさいったらありゃしない・・・。この旅館の部屋は一つとして同じ造りの部屋はないのだそうだそうです。へーえええと感心する振りをするしかないですね。またこの建物自体が国の文化財に指定されているそうで、非常に貴重な建物でもあるらしいです。さすがに一流旅館は違いますななあ。あははは・・・。

さて、この宿の目玉のお風呂である足元自噴の「厳窟の湯」は時間による男女入れ替え制になっていました。男湯は夜9時から翌日チェックアウトまでで、しかも夜12時~朝6時までは入れないのです。夜中中この足元自噴のお湯に浸かり続けるという野望はここでもう費えてしまいました。(涙涙涙)最近流行のこのシステムは何とかならならないものでしょうかねえ。せっかく宿泊してもゆっくりとお湯を堪能できないのはナントモ納得がいきません。

まずは夜9時までは男湯として利用できる「ふくべの湯」に向かいます。ここには「せせらぎの湯」と名づけられた露天もあります。「ふくべの湯」はダルマ型の浴槽であつ湯とぬる湯に分かれています。ここに無色透明のお湯が満たされています。浴槽の底からお湯が投入されています。お湯はやわらかな肌触りのとても鮮度の良いもので浸かり心地はかなり良いです。

 

 

 

お湯の成分が肌に纏わりつくような感じもありいい感じです。ちょっと浸かっただけで身体の芯から温まり感が出てきます。入浴感はかなりあります。露天は内湯と同じようなお湯の浴感ですが、川がすぐそばを流れているのでひんやりとした空気が火照った身体に心地が良いです。

さて夜9時になりましたので速攻で「厳窟の湯」に向かいました。幸いなことに一番乗りです!(笑)浴室は階段をどんどん下りていくアプローチで思わず期待感がどんどん高まっていきます。浴槽へも更に階段を下りていきます。浴槽の位置はほとんど旅館の隣を流れている川と同じくらいの高さなのではないかな?浴室に入って階段の踊り場で浴室中を見渡すと思わず顔がほころんでしまいます。一目見ただけで胸がキュンとなってしまいます。4つの石でできた浴槽が自然な形で並んでいるのです。そしてそれぞれの浴槽が全て足元自噴泉という贅沢さです!

「下の湯」「中の湯」がラジウム泉で「上の湯」がトリウム泉らしいです。「下の湯」の隣には名無しの小さな浴槽があります。一人が入れる小さな浴槽で寝湯状態で独占して浸かることができます。寝ながら入っているとちょうどお尻の下あたりから気泡がポコポコと沸いており、お尻に気泡が当たってナントモ言えない不思議な心地よさです。(笑)

 

 

 

「下の湯」はぬるめの浴槽で底の方から少し冷たいお湯が出ています。とにかくここは浸かり心地の良いお湯で、浸かっていてうっとりとしてしまいます。肌触りも滑らかで熟成した芳醇なヴィンテージもののワインに浸かっている様な心地さえしてしまいます。少しですが気泡も身体にくっついてきます。「中の湯」は「下の湯」よりも湯温は高く、ここに浸かった瞬間の入浴感が凄いです。無色透明のお湯でこれだけ強力な浴感を感じたのは初めての経験です。これは凄いなあ!

どの浴槽にも力強いお湯と柔らかな肌触りのお湯が溢れていてノックアウトです!とにかく身体の内部から熱くなってくるような独特の浴感で、お湯に長く浸かり続けることはできません。身体がポカポカ感に包まれ汗が止まりません。浸かり続けているとヘロヘロになってしまいます。強食塩泉に浸かったような感じがするほど強い浴感です。いやあ素晴らしいです。

食事は部屋食です。ここの料理がまたスバラシイです。一品一品がとても美味しくて今で食べた旅館料理の中でも間違いなく上位に位置しています。ひょっとして一番かも?さすがに一流旅館だけのことはあります。お湯が抜群に良くて料理もスバラシイので、ここは一度は訪れてみることをお勧めします。宿泊料金も一流ですがね・・・。生きているうちに私はもう一度は訪れてみたいものです。

 

 

 

 

朝食ですが安宿の夕食っぽい感じです。(笑)それとここの旅館の従業員はお客の顔と名前を覚えているようです。名前で呼ばれてびっくりしました。挙動不審でマークされていたのかな?

「厳窟の湯」は厳密に言うと浴槽の底から自噴してもいますが、浴槽の底にパイプが埋め込んでありそこからもかなりのお湯が出ています。また水も投入されており湯温を調整している感じがしました。100%足元自噴という感じではなかったですが素晴らしいお湯には違いはありません。(2011/05/01/PM)

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