鹿児島県の温泉

湯之谷温泉「湯之谷山荘」(宿泊)

源泉名:湯之谷温泉(牧園町高千穂新床国有林鹿倉)
泉質:単純硫化水素泉(緊張性低張性高温泉)
 pH:5.6 成分総計:1,077mg/kg (Mg:6.4)
色:薄白濁  臭い:薄硫黄臭  味:薄苦味

霧島温泉郷にある一軒宿です。温泉仲間での評判が良いので、今回は家族で宿泊してみることにしました。幹線道路からくねくねした細い山道を登っていったところに、ひっそりと山の木々に埋もれるように「湯之谷山荘」はあります。あまり大きくはなくこじんまりとした建物で、それほど鄙びた感じはしません。お風呂は内湯×2と露天×1があります。

内湯の浴室が素晴らしいです。全て木で造られた湯小屋はかなり広めで、10人ぐらいが入れる長方形の浴槽と3人ぐらいが入れる正方形の浴槽があります。昔の湯治場の雰囲気そのままの佇まいが素敵です。ここは、ひょっとして東北か?

大きい浴槽には白濁の硫黄泉が注がれています。お湯はややぬるめで、あまり濃い感じはしません。どちらかというと薄い感じのするお湯ですが、浴室・浴槽の雰囲気がとても良いので泉質云々はあまりに気になりません。この素晴らしい雰囲気の中で思いっきりお湯を楽しめばいいのです。

小さな浴槽には別源泉の炭酸泉が注がれており、かなりぬるいというより冷たいとさえ感じられるお湯です。狭い浴槽の底には白い粉状の湯花が大量に沈殿しています。じっと浸かっていると気泡がくっついてきますが、それほど泡付きは良くありません。それでもじっくり時間をかけて浸かり続けると何とも心地が良いです。2つの浴槽を行ったり来たりしながら入ると心地の良いことこの上ありません。

今晩は我が”熊谷家”の貸切状態だったので、ゆったり誰に気兼ねすることもなくのんびり思いの限りお湯に浸かることができました。木枕があり、さっそくトドになります。一緒に入っていた子供達に少しずつお湯を身体に掛けてもらいながらトドになります。うーん、堪りません、何という心地のよさ。子供達もトドが気に入ったようで親子で交代にトドになります。いやあ、気持ちがいい!

露天風呂は内湯から少し離れた所にあります。3~4人が入れる広さがあります。ここには硫黄泉が張られていますが、特に展望が良いわけでもなくとってつけたようなお風呂で、あまり感心しません。この程度のものだったら私には必要ありません。雨模様だったこともあり、結局内湯には入りびたりで露天には入りませんでした。

食事は豪華なものではないですが地のものを丁寧に料理したもので、心のこもった味わい深いものです。地鶏と竹の子がとても美味かったです。これで2食付で1泊8,000円なので、温泉を貸しきったことを考えるととてもリーズナブルだと思います。

お湯からはあまり強い硫黄臭はしませんが、お湯に浸かっている時間が長いせいか結構身体に硫黄臭は染み込みます。やはり木の浴槽は良いものです。何かと落ち着くし感触がとてもよいものがあります。更に年季が入ってくると渋みも出てきます。「湯之谷山荘」の浴槽は私にとっては正にジャストサイズと言っていいものです。特に炭酸泉の浴槽は一人で独占したくなる浴槽にお湯がどんどん注がれ掛け流されていきます。白いたくさんの湯花がお湯の勢いでダンスをしています。じっとしていると少しずつですが気泡が成長していくのが感じ取れます。限界まで成長した泡がコロコロと肌を伝わって駆け上ってきます。これは堪らないほ心地よさです。

硫黄泉の浴槽も注いでいるお湯の量と浴槽の大きさがちょうどよく、常にフレッシュなお湯が浴槽に満たされています。泉質云々を超えたお湯の心地よさがここにあります。最近、私は以前より泉質にこだわらなくなってきたように思います。大事なのはお湯の鮮度ではないのでしょうか?お湯の使い方一つで死んだ湯にも生き生きしたお湯にもなります。浴槽の造りも重要なポイントで、やはり湯量に見合った浴槽でないと駄目だと思います。立ち寄り湯がAM10:00-PM4:00になったようなので注意が必要です。(2003/04/01/PM8:00)

(2007年の再訪)

何年ぶりかで日帰りで再訪してみました。外観はあまり変化していないように思えましたが内部はあちこち手入れされているような印象です。全体的に小奇麗な感じの宿になった感じがします。浴室に入って更にびっくりしました。床の板がすっかり貼りかえられて綺麗になっていたのです。昔の年季の入った黒光りする板と好対照です。ちょっと綺麗過ぎかも。(笑)

でもお湯は相変わらずの素晴らしいもので、気持ちよくお湯に浸かることができます。やはりスバラシイのはぬる湯槽で一度入るとなかなか出ることはできません。やっぱりいいなあ。この浴槽は日帰り入浴だとどうも落ち着いてゆっくり入っていることはできませんね。やっぱり宿泊で再訪してみたいです。(2007/10/06/PM1:30)

(2012年の再訪)
(宿泊)
泉質:単純硫黄泉
泉温:44.1度C pH:5.3 成分総計:985mg/kg (H2S:10.8、HS:0.2)
色:白濁  臭い:硫黄臭  味:微酸味+薄硫黄味

 

霧島温泉郷にある湯之谷山荘に再び宿泊してゆっくりとお湯を堪能することしました。ここはずいぶん前に宿泊したことがあり好印象が残っていたからです。湯小屋内は何度か改築されて板が貼りかえられており、昔の鄙びた湯小屋よりは明るい感じになっています。

源泉がザンザン注がれている鮮度のいい白濁のお湯に浸かっているとやはりとっても気持ちがいいです。このライトなお湯の感じは霧島ならではかもしれません。何とも言えない独特の心地よさがありとっぷりとお湯に浸かっていると「うおーっ」と野性的な声が思わずもれてしまいます。(笑)真ん中にあるぬる湯槽のお湯はあつ湯と炭酸泉からのおこぼれ湯が合体したものなので鮮度感は良くありません。

炭酸泉は昔からあるおひとり様しか入れない浴槽です。冷たい白濁したお湯がザコザコ注がれています。湯温はかなり低く入った瞬間ぶるっと来る感じです。白い湯花が大量に舞っておりちょっと気持ち悪いくらいです。このお湯に浸かっていると少しですが気泡がくっついてきます。小さめのものが少しくっつくくらいです。前からこんなんだったけ?

この炭酸泉とあつ湯を行ったり来たりして入ります。これが気持ちがいいんだなあ!これはいいなああああああああ。ここの浴槽は24時間入れるのも嬉しいです。(最近深夜はダメなところが多いです)お客さんのいない夜に独占して入れるのが温泉好きの宿泊しての最大の楽しみなのあります。

 

露天も行ってみましたが少なくとも私には「湯之谷山荘」には必要はないと思いました。食事はシンプルですが地元の食材を活かした郷土料理でとても美味しくいただけました。翌日は身体中から硫黄臭が発散していたようです。(笑)(2012/09/29/Deep Midnight)

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