吉松温泉


吉松温泉 「吉松温泉ビジネスホテル」 (宿泊)
泉質 :ナトリウム炭酸水素塩泉
:濃口醤油色 臭い :モール臭 :ほぼ無味      
 
鹿児島のモール泉として有名な吉松温泉を訪れてみました。今回は吉松温泉湯破の秘密基地として「吉松温泉ビジネスホテル」に宿泊してみることにしました。しかしまあ実際に訪れてみると、かなり鄙びた施設でビジネスホテルと名乗るその度胸に感心しました。(笑)ビジネスホテルと言っても津軽にありがちな温泉銭湯に宿泊施設が付いたような感じです。ここの場合は銭湯ではなく家族湯のみのようです。
宿泊する部屋は少しかび臭いですが、普通の旅館の部屋です。ただここには各部屋に温泉を引いたお風呂が付いています。ここの浴槽はかなり狭いですが源泉を思いのまま投入できますので、とても楽しみです。まずは部屋付きのお風呂に源泉を大量投入してお湯をざんざん溢れさせます。するとお湯が勢いよく注ぐたびに何ともいえないくらいいい臭いのモール臭が部屋の方にも香ってくるのです。おお、これは凄いです。モール臭をアブラ臭に置き換えれば青森の「あすなろ温泉」状態ではないですか!
濃い醤油色をしたお湯はかなり熱めでそのままでは入れません。止む無く加水して入ってみます。見た目と違ってあまり濃い感じのお湯ではないですが、湯面からはモール臭が強く香りアタマがくらくらしてくる感じです。思ったよりぬるつる感は弱いですが、それでも何ともいえない浴感があり入り心地はかなり良いです。加水したとは言えかなり熱めに設定しましたのでビシッとした浴感があります。
最初は勝手がわからず加水してしまいましたが、一旦お湯を全部落として最初から少しずつ源泉を投入し、適温になるまでお湯を冷ましてから入ることにしました。かなりの時間をおいて入ってみましたがモール臭がかなり抜けてしまい、ややがっかりです。ぬめり感は増したような感じですがやはり鮮度があった方が良い感じです。
一般用の家族風呂にも入ってみました。3〜4人が入れる大きさの浴槽に黒っぽく見えるお湯が張られています。ちょっとぬるめだったので源泉を大量投入してザンザンの掛流し状態にしてお湯をどんどん新鮮なものに入れ替えてアツアツにしていきます。かなり熱めになりましたので浸かってみます。ここのお湯は部屋のお湯よりも何故かモール臭がかなり弱い感じがします。逆にぬめり感は増しておりぬるぬるする感じもします。やはり同じ源泉を使っていても浴槽の広さや使い方によってこうも変わるものかと実感しました。
それにしてもここは素泊まり3000円で宿泊しましたが、これだけのお湯に思い切り浸かれてこの料金はコストパフォーマンスは高い方だと思います。青森のあすなろ温泉と北と南で宿命のライバル関係になるかもしれませんね。(笑)(2005/11/25/Deep Midnight)

.鹿児島の温泉へ戻る