群馬県の温泉

万座温泉「豊国館」

入浴料金:500円  営業時間:AM7:00-PM8:00
源泉名:苦湯(湧地地:嬬恋村大字千俣2401番地)
泉質:酸性含硫黄ーナトリウムー硫酸塩ー塩化物泉(酸性硫化水素泉)
成分総計:1,431.7mg/kg
色:白濁  臭い:硫黄臭+明礬臭  味:強酸味

万座温泉ではぼろい部類に入る旅館です。湯治もできるようで是非一度宿泊してみたいです。お風呂は内湯×1と露天×1があります。

内湯は2.5×3m程度の全て木でできた浴槽です。かなり深いです。硫黄臭も十分にあり白濁の湯が掛け流しになっています。ぴりりとくる感触もありますが浸かっていると湯の成分が肌を包み込むような感覚もあります。浴室も木造で雰囲気はかなり良いです。

露天はかなり大きく5×15mぐらいはあり、これもすべて木でできています。深さも1mぐらいあり木製のプールといった感じもします。混浴ですが、白濁なので女性にも勧められます。

ここに湯が豪快に掛け流しになっており、白い湯の花も浴槽の縁に層を成して溜まっています。(左の写真は私が歩いた足跡です)この露天風呂何とも心地よいです。この広い湯船を一人占めして浸かっていると、つくづく温泉好きで良かったと思いました。加水されているのが残念ですが、それでも湯の良さは十分に感じられます。誰もいないことをいいことに水を止めて湯口のところで頑張っていると、とても熱く濃厚な湯に触れることができました。

最後にくやしいので、ありったけのケロリン桶に熱い源泉を汲み、15分ほど冷ましてから一気に掛け湯してあがりました。これが体に染み入るようでとっても気持ちが良かったです!(1998/10/23/AM9:30)(左の写真がケロリン源泉槽)

プチ湯治 in 豊国館(2004年6月18日~19日)

万座温泉は大体2年に一度ぐらいの頻度で訪れており、豊国館も立ち寄りでお風呂に数回入っていましたが、ちょっと間が空いてしまったので再訪してみました。しかも今回は平日に素泊まりという夢のようなプチ湯治コースなのです。何も考えずぼうっーとお湯に浸かり続けてみるつもりです。今回あらためて館内外の写真を撮り直して見ました。ようーく観察すると前回のレポート時から少しずつ変化があるようです。(暇な人は写真を見比べてみてください)

いつ行っても無人?の内湯はかなり熱めです。万座温泉特有のぴりりと来る力強いお湯の感じが十分に味わえます。お客さんが多いと直ぐに加水されてしまいますが、暫くの間誰も入っていなかったらしく、ぎんぎんに熱くなっています。くっー、これは堪りません。浸かったり上がったりを何度か繰り返すとヘロヘロになってきます。今回は宿泊なので倒れるまで入っても大丈夫です。しっかし、気持ちがいいです。疲れたので一旦部屋に引き返してごろりとしたくなります。

露天風呂も相変わらず素晴らしいです。以前は道路から丸見えでしたが、木々が育ったせいか自然の目隠しになったようです。相変わらずのかなり深めの浴槽にとっぷりと浸かっていると、もう何とも言葉がありません。ただこの心地よい時間が永遠に続いてくれることを祈るばかりです。呼吸する空気も美味いです。このお風呂に浸かった人は誰でもそうだと思いますが、人がいないことをいいことに泳いでしまいました。ホント見事な温泉プールです。お湯の気持ちのよさと心地の良い疲れが身体を包みます。シ・ア・ア・ワ・セです。

熱めの内湯と適温の露天を行ったり来たりします。あまりの気持ちのよさに「ヤッホー!」と叫びたい気分です。今回は素泊まりで宿泊したのですが、宿泊した部屋の真前で源泉を一旦溜めているのです。部屋の窓を開けると硫黄臭+明礬臭がぷんぷんです。これは堪りません。部屋でごろごろしていても温泉の臭いが部屋中に充満しています。臭気のせいか笑いが止まりません。わっははは・・・・

3時にチェックインしてチェックアウトしたのが翌日の10時と目いっぱい旅館に逗留して、思い切り万座温泉を堪能させていただきました。いったい何時間お風呂に入っていたのか自分でも分からなくなるくらい、お湯に浸かり続けでした。こんなに温泉に思い切り浸かったのはホント久しぶりす。いやあ満足、満足。このプチ湯治は是非シリーズ化して年に何回かは実現したいものですねえ。この後3日間ぐらい硫黄臭が身体から抜けませんでした。(2004/06/18/Hot Midnight)

(2012年の再訪)

久しぶりに豊国館への宿泊です。万座温泉に来るのもかなり久しぶりのような気もします。宿は以前の記憶のイメージとまったく変わらないもので、昔から鄙びっぱなしのような気がします。豊国館だけでなく万座温泉自体が初めて訪れた20年前とほとんど変わっていないような気がします。今回は素泊まりで宿泊して思い切り万座温泉を楽しむという作戦です。(笑)

お湯も全く変わっていない感じです。内湯は四角い木の浴槽に白濁したお湯が掛け流しになっています。お湯はとろりとした感触のお湯に万座温泉特有の力強い感じのするものです。お湯がかなりぬるめになっており浴感はイマイチかな。先客が加水したのか源泉の投入量が少ないのかよくわかりませんがやや物足りません。

11月初旬のこの時期は万座もかなり寒くちらほらと雪も舞っていますので、もう少しお湯が熱くないと直ぐに体が冷えてしまいます。それでなくても万座温泉はあまり暖まるお湯ではないので、ぬるめでもお湯に浸かっている間はまだしも浴槽の外に出てしまうと寒くてたまりません。

お目当ての露天も昔のままです。大きな長方形の木製のプールのような感じです。そこへ源泉が豪快に注がれ掛け流しになっています。浴槽に注がれるお湯よりも直接捨てられているお湯の方が多いのには驚いてしまいます。もたいない。もったいない。(笑)

露天のお湯は適温でとろんとしたお湯と相まってとても入り心地は良いです。深い浴槽にとっぷりと身体を沈めてお湯に身を任せます。お湯のふわふわした感触が何とも気持ちがいいです。やはりここの湯はいいなあ。

宿に着いてからここのお風呂に何度浸かったでしょうか?夜に星空を見上げながら浸かるのも何ともいい気分です。夜になると山から冷たい風が吹き下ろしてきますがこれは温泉で火照った身体に心地が良いです。

この季節残念ながらトドになれないのが残念ですが、心行くまでこの素晴らしい温泉を堪能することができました。宿泊している人がたくさんいたはずなのですが、お風呂でお客さんと出会わないのが不思議です。みなさん何しにここへ宿泊したのでしょうか?(2012/11/03/Wonderful midnight)

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