木賊温泉


木賊温泉 「井筒屋」      
源泉名 :木賊温泉井筒屋
泉質 :単純硫黄温泉
     
泉温 :49.4度C pH 8.5 成分総計 402.8mg/kg
:(薄緑色)透明 臭い :薄硫黄臭 :薄硫黄味+甘味   ケロリン桶
               
木賊温泉を代表する「井筒屋」の岩風呂に入ることができました。外観はさほど鄙びてはいません。外来入浴時間を過ぎていたようですが、「旅館湯の上」に宿泊しており是非元湯に浸かりたいと言うと無料で入れてくれました。こころよく入浴を許可してくださった若女将さんに感謝します!
渓流沿いに造られている湯小屋は鄙びた共同浴場といっていい外観です。浴槽はコンクリと岩でできた素朴なもので5〜6人が入れる広さです。上からも湯が注いでいますが、浴槽の底3ヶ所から湯が湧き出しており、常に湯は勢いよく湯船から溢れています。浴槽の底から湧き出しているお湯はちょっと熱めですが、とにかく新鮮なが心地よいです。
ほのかな土臭い硫黄臭が鼻孔をくすぐり、この源泉そのままの湯に彩りを添えてくれます。この臭い強くはないのですが、浴後もなかなか取れません。ちょっと鼻につく匂いです。湯の感触はとても柔らかくちょっぴりぬめり感もあり、とても原始的な湯を感じさせてくれます。
渓流の音を聞き入りながら、とっぷり湯に浸かっているとつくづく温泉好きで良かったなあと思います。窓から有名な共同湯が見えます。(左の写真)(1999/05/03/PM5:00)


(再訪・宿泊)

結局日本を出国する直前に入った温泉はいろいろ迷った末木賊温泉「井筒屋」さんになりました。神奈川県の自宅から比較的近くて足元自噴の温泉でこれまで宿泊したことがない温泉だったからです。木賊温泉では「井筒屋」さんの親戚が経営する「旅館湯の上」さんへは随分前に宿泊したことがあり、良い記憶が残っていました。さて本家の「井筒屋」さんはどうなのでしょうか?
お風呂は以前日帰りで入浴していましたので、勝手はわかります。お目当ての川原沿いにある足元自噴の浴室に向かいます。記憶どおりのたたずまいで、全然最初に入ったときと変わっていないような感じです。窓からは川越しに木賊温泉共同浴場を見ることができます。共同浴場のようなシンプルな浴室に4〜5人が入れる浴槽が1つあります。
お湯は無色透明でほのかな硫黄臭が香ります。気持ち熱めに感じるお湯はとてもやさしい肌触りのもので、やわらなか感触のするものです。常時湯口からお湯が注いでいます。浴槽の底に空いている穴からも量は多くはないもののやはりお湯が出ているようです。最近足元自噴ではなくなったという話もありましたが、少しは湧出しているのではないかと思います。
それにしてもやわらかな肌触りのちょっぴりとろんとしたお湯で、浸かっていて気分が悪かろうはずがありません。いやあ、いいなあ。暫くの間日本の温泉へは入れませんので、心置きなくこの素晴らしいお湯に浸かり続けました。やっぱり温泉は鮮度がいいのが一番ですね。しみじみ思いました。
今回は気合を入れての宿泊でした。夕食は料理がたくさん出てきました。とにかく会津はどこに宿泊しても料理の量が多いように思います。そしてお約束のように必ずといっていいほど手打ちの蕎麦も出てきます。一品一品丁寧に作られた料理に満足です。これで日本に思い残すことはないかな?(2008/3/28 /Deep Midnight)

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