二岐温泉


二岐温泉 「柏屋旅館」 (宿泊)
源泉名 :二岐温泉9号温泉
泉質 :単純温泉
泉温 :34.8度C pH 8.0 成分総計 883.2mg/kg  
源泉名 :二岐温泉14号温泉
泉質 :カルシウム-硫酸塩温泉
:無色透明 臭い :薄石膏臭 :微石膏味      
 
二岐温泉にある中規模の温泉旅館です。渓流沿いにあり鄙びた雰囲気はありません。玄関で金ぴかのエビスさんががお出迎えです。今回は二岐温泉湯破の秘密基地としてここに宿泊するのです。ここの宿も「大丸あすなろ荘」と同じように足元自噴の自家源泉を持っているのです。お風呂はそれぞれ離れた場所に内湯×1、岩風呂×1(混浴)、露天×1があります。
内湯は10人くらいが入れる広さでややぬるめに感じるお湯が張られています。少しだけとろみ感のあるやさしい肌触りのお湯で入浴感はなかなか良いです。お湯の鮮度がいいので浸かっていて気持ちがいいです。
露天風呂は川を渡った所にあります。この露天風呂はこの時期は青い蚊帳ですっぽり覆われておりアブが来ないようになっています。
4〜5人が入れる岩風呂風のお風呂が渓流沿いに造られています。蚊帳がちょっと邪魔ですが川面を渡ってくる風が心地よいです。お湯はやや熱めに感じるもので入り心地はかなり良いです。灰色の湯花が少しだけ舞っています。ここも渓流が至近距離にあるため自然と一体になりゆったりお湯に浸かることができます。
お目当ての岩風呂は本館から少しだけ離れたところにあり、ここだけ混浴です。”おおっ!”と思わず声が出る浴室浴槽で期待感が高まります。何ともフンイキの良い浴室でお湯に浸かる前からふうーっと溜息が出てしまいます。浴槽にはホースで水が常時入れられています。
しかしお湯の注ぎ口がないにも関わらず浴槽からお湯が溢れ掛け流しになっています。お風呂は10人くらいが入れる広さで天然の岩をくり貫いたような感じのものでかなり深く中腰で入ることになります。湯温はやや熱めに感じるもので入った瞬間にピリリとくる感じがします。無色透明でとても鮮度感溢れるお湯の勢いに圧倒されてしまいます。うーん、気持ちがいい!
浴槽の横の岩の割れ目から熱めの源泉が吹き出ています。時折熱めの湯玉がポロロンと湧き出してきます。足元自噴泉特有の新鮮さ溢れるお湯に浸かっていると身体中の皮膚がゆっくりお湯の中で深呼吸をしているような感じがしてしまいます。少しぬるりとするお湯にとっぷりと浸かっていると皮膚の表面にお湯の成分の膜が付いてくるような感じすらします。
熱めなので浴槽から出たり入ったりを何度も繰り返します。しかし段々疲れると同時に眠くもなってきてお約束のトドになります。新鮮極まりないお湯を時折身体に掛けながらトドになっているとうとうとしてきます。はっとして目覚めてお湯を掛けてまたうとうとしてしまいます。ふうっううう、きもちがいいいいいい・・・・。正に至福の一浴です。
今回は宿泊しましたが料理はまずまずの内容でしたが、食事処がカラオケ常備になっており他のお客さんがカラオケに高じる中黙々と食事するのはちょっと”アレ”なものがありました。(笑)
しかし、ここの岩風呂はスバラシイです。しかもですよ宿に滞在中に一度も他のお客さんと出会うこともなく常に独占状態で入ることができました。今回は湯破隊のメムバーと一緒だったのですが、チェックインからチェックアウトまでこの岩風呂は湯破隊が占拠しつづけることができました。(高笑)ナントモ贅沢なことです。
何度も書きますがここのお湯は鮮度感が抜群に良くとろんとした中にふわっと身体を包み込むような感覚のするお湯で浸かっていてすこぶる気持ちが良いです。夜に裸電球の下でとっぷりとトドになります。この繰り返しで夜が過ぎていきます。堪りませんな。こういうお風呂に入った後はお肌がツルツルピカピカになります。湯破隊のメムバーの鼻も全員ピカピカに輝いています。(笑)
いつも思うのですが、足元自噴系のお湯はお肌にとっても良いのではないかと思いますよ。下手なお高い化粧水を使うよりも、このピュアなお湯にじっくり浸かる方が美肌に効果があると思うんです。二岐温泉と言うと「大丸あすなろ荘」ばかりが有名ですが、私は文句なく柏屋さんの方がずっと評価は高いです。宿泊代も高くありませんので、今度は違う季節に宿泊で訪れてみたいと思います。(2006/09/02/Deepest Midnight)

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