二岐温泉


二岐温泉 「大丸あすなろ荘」 大人:735円 AM11:00-PM2:30
(自噴泉岩風呂)
源泉名 :二岐温泉10号泉岩風呂
泉質 :カルシウム-硫酸塩泉(アルカリ性低張性高温泉)
泉温 :53.8度C pH 8.8 成分総計 1,314mg/kg   (54L/M)
:無色透明 臭い :薄湯の香 :微石膏味      
 
(渓流露天風呂)
源泉名 :二岐温泉(4号泉、5号泉、6号泉、12号泉の混合)
泉質 :単純温泉
泉温 :45.4度C pH 7.0 成分総計 851mg/kg  
:無色透明 臭い :微石膏臭 :微石膏味      
 
有名な「秘湯を守る会」の会長の宿として有名な旅館です。今まで敷居が高くて日帰り入浴しにわざわざ訪れる気になりませんでしたが、今回思い切って訪れてみることにしました。さすがに超有名な”秘湯”だけありとても立派です。黒川調を思わせる造りで、全体的に高級な感じがします。建物も立派で鄙びたところは微塵もありません。
お風呂は3ヶ所に分かれています。本館内には立派な内湯とそれに続いた露天風呂があります。ここは極普通の感じで取り立てて良いとは思えません。
ここの旅館の評価を高めているのが、自噴泉岩風呂です。湯小屋の浴槽の底から源泉が湧出しているのです。本館から渓流の方へ降りていく途中に目指す湯小屋はあります。まだ新しい感じはするものの、本格的な湯小屋造りで外観を見ただけでも嬉しくなります。
そしてその内部も素朴で鄙びた共同浴場のフンイキを漂わせたもので素晴らしいです。お風呂は10人くらいが入れる広さがあります。お湯の注ぎ口がないのに無色透明のお湯がザアザアと掛け流しになっています。浴槽の底からコンコンとお湯が湧いているようです。
ここはかなり熱めのお湯で、なかなか長湯はできませんがお湯の感触はやはりスバラシイの一言です。ちょっとのぬめり感と清廉さの兼ね備わったお湯は本当に浸かっていて心地が良いことこの上ありません。温泉が自噴している川底の上に浴槽が作られたような感じで、浴槽の底は天然の石や岩がそのままあります。その岩の裂け目から熱めの源泉が湧き出ているようですが、時折湯玉も駆け上ってきます。やはり足元自噴はいいですねえ。
露天は2つあり奥にあるのは小さくてかなりぬるいものです。手前側が適温でとても入り心地が良いです。渓流に面し、水が急流を流れ落ちていく音と眩しいくらいの緑の木々を眺めながら入る露天は悪かろうはずがありません。ちょっとお高めでなので不労所得でもあったら宿泊してみたい宿の一つです。(2006/09/02/PM1:00)

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