多分ここを訪れた方々は今のところ温泉ファンの人が多いのだと思いますが(それ以外の人っているのかな?)、出し惜しみしていたハンガリーの温泉をご紹介します。(笑)ハンガリーはヨーロッパでは珍しく高温泉が多く湧き出る温泉大国でもあります。湯温の低い温泉(鉱泉)はヨーロッパ各地に存在しますが、国内に満遍なく高温泉が湧き出ている国は非常に貴重なのではないかと思います。
首都のブダペストに温泉施設が一番多く、公衆浴場や温泉ホテルがたくさんあります。源泉の数はドナウ川流域が多いようです。私はブダペスト市内の温泉施設を10数ヶ所リストアップしていましたが、幾つかの施設は閉鎖中だったり改装中だったりしています。行きたいと思うところに限ってやってないのは困ったものです。(苦笑)

前置きが長くなりましたが、私がハンガリーに来て初めて入った温泉はキラーイ温泉と言います。キラーイとは”王様”という意味らしいので「王様の湯」と言ったところでしょうか。ここはドナウ川の近くにあります。外観はかなり鄙びており日本の温泉マニアには一番受けるのではないかと思います。ただこの施設は男女が日替わりで入るシステムなのですが現在は水着着用でしか入れないようです。
このキラーイ温泉は元々トルコが支配していた時代に作られていますので、500年くらいの歴史があるようです。日本で言えば戦国時代の頃でしょうか。現在の建物はその当時のものとは違うようですが、それでも随分年季が入っているような感じです。少なくとも100年以上はたっているような感じです。トルコ式温泉の特徴で湯小屋の天井がドーム式になっています。

さてお風呂はドームの下にあります。八角形の大きな浴槽が真ん中にあります。ドームの天井には明り取りの天窓がついており、とても幻想的な雰囲気をかもし出しています。写真ではあまりこの美しさをお伝えできなのが惜しいです。お風呂は20人くらいは入れる広さがあります。浴槽の縁が階段状になっており腰を下ろすことができます。中心部は1m近くの深さがあります。湯口から源泉が注がれ掛け流しになっています。湯口付近では硫黄臭と薬品のようなちょっと変わった臭いが感知できます。

湯温はややぬるめですが浴槽が深いので十分に入浴感はあります。湯口付近以外では硫黄臭が感知できないのが惜しいです。肌触りはぬるつる感はあまりなく、さらりとしたものです。ややとろんした感触もあります。浴槽の広さに対して湯口からの源泉の投入量がやや少ないのか、お湯の鮮度はイマイチかな。ぬる湯なので長湯する人が多いのも原因かもしれません。

ハンガリーの温泉に入るようになって気がついたのですが、こちらの人は湯口が大好きで必ず誰かが独占して打たせ湯をしています。頭から直接お湯を被っている人もしばしば見かけます。そして浴槽を泳ぐ人(これは日本でもいますね!)、もぐってしまう人もかなり多く見かけます。日本では子供以外もぐったりはしないと思います。やはりこちらではお風呂というよりはプール感覚なのでしょうね。
浴室の隅の方に小さな浴槽があります。4~5人が入れる狭いもので階段状になっていますので更に窮屈なつくりとなっています。この浴槽は高温槽で40度あります。メインの浴槽(36度)からこちらに入るとちょっと熱く感じるほどです。ここのお湯がいいです!湯口は浴槽内にあり源泉が勢いよくパイプから吹き出ています。

この浴槽は鮮度がかなりよくしかも硫黄臭も湯面からも感知できます。そして浴槽内でじっとしていると何とアワアワになってくるのです。うーんこれにはびっくりです。気泡が身体にびっしりくっついてきますので、気泡系ぬるぬるになりとっても気持ちがいいです。日本の温泉好きだったらこの浴槽はたとえ水着で浸かっていたとしても間違いなく気に入ると思います。この浴槽ははマジでいいです。

ここはかなり気に入りましたので私のホームスパとしてちょくちょく通いたいところではあるのですが、少々ネックがありそれほど通ってはいません。実はここのお風呂は男性の同性愛者たちが多く訪れるので有名な場所でもあり、確かにそれらしいカップルも見受けられます。気にせずお湯に浸かっていればいいのですが、なんとなく落ち着かないのも事実です。今住んでいるところから歩いて来れるのでもっと来たいのですがねえ。