2006年09月17日更新)


18. 湯破隊風雲録(新潟&長野の温泉・単独編)


新潟&長野温泉の旅・熊谷単独行動編(2000年7月) 

熊谷@湯破隊(No.003)です。


家族サービスのつもりで新潟県と長野県の温泉に行ってきたが、いきなり「西方の湯(さいほうのゆ)」を再訪してしまい、家族のヒンシュクを買ってしまった。

(新潟県)
西方の湯 (再訪)

5月に訪れて以来2ヶ月ぶりに再訪してみた。私はよほどの物好きなのか?それとも妖気のなせる技なのか。相変わらず怪しげな雰囲気ぷんぷんで、客の入りも少ないようだ。また、入浴料も 700円から 500円に値下げになっていた。きれいなパンフレットなども準備されなかなか商売熱心なところも見せている。我々を見下ろす立像の顔が心なしか悲しげに見えるのは気のせいか。今回は家族を同伴しての訪問だが、さすがに妻は「ここは臭いよ!」の一言でビビッてしまいパス。

さて、お風呂は相変わらずの臭いと色であった。子供たちは異口同音にくさいくさいを連発。長男などは手を付けただけで湯にはまったく浸かろうとしない。挙げ句の果てに湯に触れた手を石鹸でゴシゴシ洗っているではないか!「こら、そんなもったいないことをするんじゃない!」と一喝するも「だって、うんこ臭いんだもん」の一言で返す言葉がなくなってしまった。内湯は相変わらずの温泉を一歩踏み越えてしまったような臭気と湯ざわりだ。黒い湯の花も大量に浮遊している。でも私は、このお湯と臭いが堪らなく好きだ。子供たちに「うんこ臭い」温泉と名づけれらてしまったが、何とか固定ファンを開拓してしぶとく生き残って欲しいものだ。

ここのお湯に二日酔いのまま朝一番に浸かった方々がおられたようだが、レポートには何も書かれていなかったが大丈夫だったのだろうか。私なら吐いてしまうところだ。この湯を地下鉄で撒いたら異臭騒ぎで逮捕されるだろうかなどどくだらないことを考えつつ西方の湯を後にした。(2000/07/20/AM11:00)

この後、あまりに子供たちに臭いが不評のため直ぐ近くの海水浴場で遊び臭気を拭い去ったのであった。


新発田温泉「あやめの湯」大人:400円 小人:250円
源泉名:新発田温泉「あやめの湯」
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(中性等張性高温泉)
泉温:42度C 成分総計 8,992mg/kg Br:11.6 H2S:0.08
色:黄緑濁 臭い:薄臭素臭 味:塩味

かなり小ぶりのセンター系施設。お風呂は内湯×1。12ぐらいが入れるタイル張りの浴槽に黄緑濁のお湯が勢いよく注がれている。お湯は色つきの事もあり、入浴感はある。ぬめり感は湯口付近で少しある程度で、ほとんどない。肌触りはあまり良いとは言えないが、浸かっているほどに入り心地は良いものがある。浴後の暖まり感はかなり残る。無料の温泉スタンドがあるぐらいので循環ではないと思う。(2000/07/20/PM4:00)

月岡温泉「さかえ館」(宿泊)

久々の月岡温泉。今回は初めての宿泊だ。柳澤隊長お勧めの「さかえ館」に素泊してみた。お風呂は以前立ちよりで入浴済みだが、今回は宿泊でじっくり堪能してみた。専ら家族風呂で入浴した。2〜3人が入れる家族風呂はやはり湯が濃い感じがする。湯も熱めで掛け流しになっている。月岡で掛け流しとはまったくもって贅沢な話だ。お湯の表面をじっと見ているとうすく油膜ができている。それにしても鼻孔を刺激する硫黄臭とアブラ臭には満足だ。湯の感触も申し分なくつるつる感もあり、やはり月岡のお湯は一級品だと思う。( 2000/07/20/PM8:00)

ちぢみの里温泉「ちぢみの里」 大人:900円 小人:500円 AM10:00-PM10:00
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
泉温:43.0度C pH 8.3 成分総計 2,980mg/kg Br:2.6
色:薄黄緑透明 臭い:微臭素臭 味:無味

道の駅に併設されている大規模な温泉施設。お風呂は和洋の2種類があり、男女交代制。お風呂は内湯×2(一つは水風呂)と露天×1。内湯は細長く大きなものでジャグジーと寝湯が繋がっており、30人ぐらいは入れる広さ。お湯は浴槽の内側から吹き出てくるタイプ。その吹き出し口で浸かっていると、かなりのぬめり感と気泡がくっつき気持ちが良い。吹き出し口付近のみかなりぬるぬるする。露天はほぼ無色透明で、浴感もなく私には温泉ではないように感じられた。とにかくふらりと立ち寄るには入浴料が高すぎると思う。( 2000/07/21/AM11:00)

(長野県)
野沢温泉「野沢温泉アリーナ」 大人:1000円 小人:500円 AM10:00-PM8:00
(夏季のみの料金)
源泉名:向林ボーリング第1井戸
泉質:単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)
泉温:19.9度C pH 9.4 成分総計 355.9mg/kg HS:2.5
色:無色透明 臭い:微硫黄臭 味:ほぼ無味

野沢温泉にある大規模な温泉施設。この料金でウォータースライダー・人工波・流水プールなど一通り揃っており家族連れには嬉しい。さて、ここにも一応温泉の張られた浴室がある。意外なことに沸かしの硫黄泉だ。お風呂は内湯×1。20人ぐらいが入れるタイル張りの長方形の浴槽に無色透明の湯が掛け流しになっている。お湯そのもはちょっぴり硫黄臭があるものの、とりてたてて特徴のあるものではない。浸かっている時はそうでもないが、浴後の身体につく硫黄臭は結構あるようだ。( 2000/07/21/PM2:30)

野沢温泉「かめや旅館」 (宿泊)
源泉名:亀の湯
泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温:70度C
色:無色透明 臭い:薄硫黄臭 味:薄硫黄味(美味)

「大湯」のすぐ近くにある中規模旅館。独自源泉をもち湯の色が五色に変化するということで宿泊してみた。この手のうたい文句にはからきし弱い。お風呂は内湯×1と露天(基本的に混浴)×1。内湯は12〜3人が入れるタイル張りの浴槽。お湯はかなり熱く、湯もみしないとなかなか浸かれない。硫黄臭はあまりないが、入浴感はまずまずだ。肌触りはさらりとしているが、じわじわと効いてくるような感じ。露天は展望は望むべくもないが、外にあるせいかぬるめになっており、ゆっくりと浸かることができる。食事は和洋折衷で質量とも申し分はなく満足できるものだ。尚、お湯の色はずっと無色透明のままであった。(
2000/07/21/PM6:00)

(注)実はこの「かめや旅館」の女湯のみが足元自噴のお湯であることが、暫く後に発覚した時は悔しくて地団太踏んだのは言うまでも無い。本当にあれは悔しかった!しかし2005年にきっちりリベンジしたのだ。(笑)

せっかく野沢温泉に宿泊したので家族対抗・外湯13番勝負を行ったが、当然の事ながら私の優勝であった。家族が寝ているすきに朝5時から廻ったのが決め手だ。(笑)真湯・十王堂の湯・大湯が特に気に入った。湯が熱いので加水しまくりのお湯が多いのが残念。

間山温泉「ぽんぽこの湯」大人:250円 小人:100円 AM10:00-PM9:00
源泉名:間山温泉
泉質:ナトリウム-カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温:45.7度C pH 8.65 成分総計 1,781mg/kg HS:0.1
色:無色透明 臭い:微微硫黄臭? 味:微薬味

有名な温泉施設。大規模なセンター系施設だが入浴料がとても安いのが嬉しい。お風呂は内湯×1と露天×1。内湯は長く大きなもので30人ぐらいが入れる広さ。無色透明のお湯は勢いよく注がれており、少ないながらも掛け流しになっていると同時に浴槽内にも吸い込み口がある。一部循環か?お湯はさらりとしており癖がない。あっさりしているため薄いのかと思っていたが、浴後は結構ぽかぽか感が続く。露天は8〜9人が入れる岩風呂風のもので、眼下に中野市街が見下ろせ展望はかなり良い。センター系としてはお湯に特徴がないものロケーションが良いのでまあまあといったところか。この施設子供たちには何故か人気であった。「西方の湯」の方が何倍も良いと私には思われるが・・。(
2000/07/22/PM1:00)

(おしまい)


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