2006年09月17日更新)


17. 湯破隊風雲録(新潟の温泉・単独編)


新潟の温泉の旅・熊谷単独行動編(2000年5月)

熊谷@湯破隊です。

新潟県の温泉巡りをしてきたのでレポートする。

1.5月1日(月)新潟の温泉(その1)

久しぶりに単独の温泉巡りに心が弾む思いだ。5月の連休は工作の甲斐あって貴重な何物にも代え難い2日間の自由を手に入れたのだ。散々迷った末新潟県の温泉を探訪することにした。

瀬波温泉「湯元・龍泉」 大人:840円 AM9:00-PM9:00
源泉名:ラピス1号
泉質:食塩泉
泉温:97度C 
色:無色透明 臭い:薄温泉臭? 味:薄出汁味

瀬波温泉にある民営の日帰り入浴施設だ。高級和風旅館風。湯元の名に引かれ思わず入ってしまう。「湯元」とか「元湯」は悪魔のような言葉だ。お風呂は内湯×1と露天×4。内湯はタイル張りのもので20人ぐらいが入れる広さ。無色透明の湯が掛け流しになっている。お湯は少しだけとろみ感があるものの、あっさりしている。飲泉すると薄い出汁の味がして結構美味い。露天は岩風呂風のものが4つもありかなりの広さだ。湯量は多そうだが、ここも湯はぬるめだ。カランとシャワーのお湯は源泉のようだ。入浴中はたいしたことはないかな思ったが、湯上がり後の暖まり感はかなり残った。余談だが、ここには半導体工場にあるエア・シャワーのような乾燥室があった。(2000/05/01/AM10:00)

西方の湯温泉「西方の湯」 大人:700円 AM9:00-PM9:00
源泉名:N10-1,N10-2,N10-2,N12-1,N12-2
泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉(中性高張性高温泉)
成分総計 31,880mg/kg
色:醤油色濁 臭い:ヨード臭+アブラ臭+コールタール臭 味:強塩味+薬味

ここは何とも形容のし難い温泉施設だ。基本的に宗教法人の施設(越後の里親鸞聖人総合会館西方の湯)らしいが、何か全体がちぐはぐな感じだ。巨大な親鸞立像(40メートルあるらしい)が立っており異様に目立つ。別料金で拝観もできるようだ。すごくいんちき臭い感じがする。宮城・曲竹温泉「ルビナスセンター」を宗教化して大規模にしたような感じだ。浴室へは雑然とした屋台村を通り抜けていかなくてはならない。

お風呂は内湯×2と露天×1。内湯はぬるめで5〜6人が入れるものと20人は入れるやや高温の浴槽がある。まず、浴室に入った途端にに独特の臭気が鼻を突く。うまく表現できないが、焦げたゴムのような臭いにアブラ臭とコールタール臭さらに薬品臭が混じったような感じだ。お湯は醤油色で濁っている。肌触りはとても滑らかでぬめり感もある。黒い小さな湯花も大量に舞っている。大浴槽の湯の表面に泡ぶくが大きく固まって浮いており、不気味さを増している。とにかくここのお湯の臭いは強烈だ。身体につくと段々悪臭化してくるので要注意だ。

露天は2つあるがお湯が張られているのは1つだけだ。岩風呂の風のもので10人ぐらいが入れる広さで、特に特徴のあるものではない。親鸞立像が見えるので御利益はあるのかもしれない。源泉名から推測すると旧日本鉱業?が掘り当てた石油採掘のできそこない温泉のような気がするが、真相はどうなのだろうか?。大規模な施設の割には繁盛しているとは言い難く、私が訪れた時は閑散としていた。このお湯を1時間以上一人占めして入浴してしまい、なぜか笑いが止まらなかった。(2000/05/01/AM11:00)

塩の道温泉「ふれいあい館」 大人:350円 AM10:30-PM9:00
源泉名:N22-2
泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温:75.3度C 成分総計 32,540mg/kg 臭素イオン 38.7
色:薄黄色透明 臭い:ヨード臭+臭素臭 味:強塩味+薬味 

本当は前回入れなかった「トレーニングセンター」のお風呂に入りに行ったのだが、そちらは閉鎖になっており、その隣に「ふれいあい館」なる日帰り入浴施設ができていた。平日にもかかわらずお客さんがたくさんきていた。お風呂は内湯×1。15〜6人が入れるタイル張りの浴槽に、やや黄色味を帯びた透明なお湯が掛け流しになっている。浴室中にやはりあの独特の臭いが満ちている。お湯はややぬめり感がありつるつる感もある。じっくり浸かっていると段々疲れてくる。入浴感は十分にあり濃い湯に浸かっているという実感はある。若干の加水と濾過はされているような印象を受けたが、350円でこのお湯に浸かれるとは羨ましい限りだ。( 2000/05/01/PM0:30)

塩の道温泉「サンセット中条」 大人:350円 AM9:30-PM9:00
「ふれいあい館」と同源泉
色:黄色味黒濁透明 臭い:ヨード臭+薬臭 味:強塩味+薬味 

せっかくなので隣の「サンセット中条」も再訪してみた。久しぶりに入ったが、やはり狭い浴室にあの臭いが充満している。浴室が狭い分だけ鼻にツンとくる臭いがある。「ふれいあい館」よりこちらの方が薬臭さもある。お湯は色も臭いも「ふれいあい館」よりは濃い。黒い湯花も少し見受けられる。湯も熱いのでこちらの方が入浴感はあるが、「ふれいあい館」の方がゆったり入れる。こちらの方が狭くて窮屈なのだが、お客さんがひっきりなしにやってくる。結構根強いファンが多いようだ。(2000/05/01/PM1:00)

聖籠観音の湯温泉「ざぶーん」 大人:700円 AM9:30-PM9:30
源泉名:聖籠観音の湯
泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉
泉温:52.2度C 成分総計 30,710mg/kg 臭素イオン 112.4 ヨウ素イオン 74 
色:黄色味透明 臭い:臭素臭 味:塩味 326リットル/分

ここも再訪だ。前回はオープンしてまもない時期に訪れた。典型的な豪華センター系温泉施設だ。お湯の感じがどれぐらい変化したのか興味があり立ち寄った。前回との違いは循環濾過が全浴槽にまんべんなく施されていると言う点だ。前回は一部未濾過の源泉と思われるものが混じっており湯の花のようなものも見受けられた。臭いはヨード臭が後退しとてもマイルドな臭素臭になっている。内湯の中に源泉に近いものが噴き出している所があったはずだが今回は見つからなかった。ただ露天にそれに近いものがあり、そこの部分のみ小さな気泡が身体にくっつきかなりぬるぬるする。ここは源泉の素性が良さそうなので是非とも源泉槽が欲しい。循環濾過とは言え、臭いもかなり残っておりセンター系としてはお勧めできるレベルだとは思う。(2000/05/01/PM2:00)

この後、月岡温泉「青木館」を訪れるも呼べど叫べど誰も出てこないので諦める。あまり粘って向かいの「熊堂屋」の女将さんに見つかってしまっては元も子もないので早々に月岡を後にする。「青木館」は鬼門ですなあ<隊長殿。

出湯温泉「清廣館」 大人:500円
(分析表掲示なし)
泉質:単純泉
色:無色透明 臭い:無臭 味:微甘味

前から気になっていた鄙びた風情が素敵な「清廣館」だ。木造3階建ての堂々たる建物が「華報寺共同浴場」の窓から見え、いつか入ってみたいと思っていた。外観から想像するほど内部は鄙びてはいない。浴室は2つあるが、混浴のようだ。1つはタイル張りの10人ぐらいが入れるもの、もう1つは3〜4人が入れる総桧造りの浴室・浴槽(最近できたようだ)。どちらもお湯は浴槽の下から吹き出てくる。大浴槽は多分加熱したお湯が張られており、さっぱりしたお湯だ。茶褐色の湯の花がかなり多く舞っている。桧風呂の方は多分非加熱でかなりぬるい。のんびり浸かるにはちょうど良い。期待したほど浴室・浴槽の雰囲気が鄙びていなかったのが残念だ。(2000/05/01/PM3:00)

村杉温泉「薬師の湯」 大人:250円 AM8:30-PM8:30
源泉名:薬師の湯
泉質:単純泉(低張性中性低温泉)
泉温:25.2度C pH 7.3 成分総計 357.3mg/kg
色:無色透明 臭い:薄土臭い臭い 味:微甘味

村杉温泉にある共同浴場。リニューアル済みと聞いていたのであまり期待しないで訪れた。確かに建物や浴室・浴槽は新しくなっていたが共同浴場の雰囲気は残っておりこれはこれで良いと思った。肝心のお湯はさらりとした感触のお湯で、少しのぬめり感と出湯温泉「華報寺共同浴場」に通じるほのぼのとさせる何かが感じ取れる。このお湯に浸かっていると妙に気持ちが落ち着くから不思議だ。リニューアルの際お湯まで循環濾過になったかと心配したが、一応ジェットバス付きにはなっているが加熱のみのままのようだ。浴後のぽかぽか感はかなりある。(2000/05/01/PM4:00)

宝珠温泉「あかまつ荘」 大人:500円 AM9:30-PM8:00
源泉名:宝珠温泉
泉質:ナトリウム-硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温:36度C pH 8.1 成分総計 3,259mg/kg
色:微白濁透明 臭い:微甘い臭い 味:薄塩味

小ぶりなセンター系温泉施設。比較的新しく、ほとんどが地元民の利用のようだ。お風呂は内湯×3。10人くらいが入れるものと、3〜4人くらいが入れる桧の浴槽とジャグジー付き浴槽がある。お風呂は微白濁しており茶色っぽい湯の花も舞っている。肌触りはさらりとしておりいたって大人しいお湯だ。ここはどうやら源泉100%を少々加熱しただけで使用しているようで、お湯の感じはなかなか良い。ただ湯量が少ないのか掛け流しというほどではない。近くにあれば通いたくなるようなお湯だ。湯上がり後に甘い臭いが肌に残る。(2000/05/01/PM4:30)

咲花温泉「佐取館」 大人:800円
(分析表掲示なし)
泉質:単純硫黄泉
色:緑色透明 臭い:薄硫黄臭 味:薄硫黄味

咲花温泉でも1〜2位を争う大きな温泉ホテルだが、従業員の応対はなかなか良い。お風呂は何と5階!にありエレベーターを使って行く。お風呂は内湯×1。ガラス面が大きく採られた浴室に、14〜5人が入れるタイル張りの浴槽があるす。お湯はとても奇麗な緑色透明のもので見ているだけでもうっとりするような色だ。お湯の感触はぬめり感があり少しのぬるぬると肌をやさしく包み込むような湯の感触がある。あまり強くはないが硫黄臭もする。また、ガラス越しに見下ろす阿賀野川の素晴らしは特筆ものだ。展望風呂の名前に恥じない景観だ。磐越西線のトンネルも見えるので、右手にSLを見ながら左手に阿賀野川の急流を、身体は緑色の素敵な温泉の中という素晴らしい体験することも可能かも知れない。一人占めでゆっくりと浸かったのでとても得をした気がした。難点を言えば分析表の掲示がないことか。( 2000/05/01/PM5:30)

咲花温泉「湯元館」 (宿泊)
源泉名:咲花温泉6号#
泉質:単純硫黄泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温:44.3度C 成分総計 831.5mg/kg HS:12.7 H2S:2.3
色:薄緑色透明 臭い:薄硫黄臭 味:薄硫黄味(卵スープ味)

再訪で今回は宿泊してみた。3階の部屋に通されて驚いた。正に目の前に雄大に流れる阿賀野川を見下ろす位置にあるからだ。部屋からとうとうと流れる川の流れを見渡すことができる。お風呂は相変わらず勢いよく掛け流しになっており、心持ち熱めでピリリと引き締まるお湯だ。「佐取館」に比べ湯の濃さはないが鮮度がすこぶる良く、入り心地の良い湯だ。あまり濃いお湯ではないが何とも心安らぐ気持ちの良い湯と浴室・浴槽だ。黒い大き目の湯花がかなり多く舞っていた。宿泊したので何度も何度も時間の許す限りオーバーフローする湯を浴びながらトドになり入浴した。(2000/05/01/PM8:30)

ところで咲花温泉の源泉はいくつあるのだろうか?「佐取館」は2本使用しているような印象を受けたが。要調査かな?<湯破隊の皆さん。

(つづく)


2.5月2日(火)新潟の温泉(その2)


馬下温泉「五泉市馬下保養センター」大人:400円 AM9:00-PM8:00
(分析表掲示なし)
泉質:ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
色:無色透明 臭い:微甘い臭い 味:微塩味

宿泊もできる公共の温泉施設だが、こじんまりとまとまっている。咲花温泉のちょうど裏手の山の上にある。お風呂は内湯×1。15〜6人は入れる広さの浴槽に湯が勢いよく注がれ掛け流しになっている。お湯は無色透明でさっぱりした湯であまり特徴はない。茶色の湯花も舞っており、加熱はしているかもしれないが100%源泉のようだ。ほんのり甘いような臭いがし、湯上がり後もその臭いは付いてくる。浴後のぽかぽか感はかなりのものがあり、暖まり系のようだ。せっかく高台にありながら阿賀野川の雄大な眺めを展望できないのが難点。(2000/05/02/AM9:00)

真人温泉?「えこじの湯」大人:300円 AM9:00-PM10:00 月休
泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
泉温:約30度C 成分総計 821.4mg/kg 1,500リットル/分(自称)
色:無色透明 臭い:無臭 味:鉄味+薄硫黄味

ここは多分まだ新潟県の中でもマイナーな部類に入る温泉の一つだと思われる。本業はキノコ料理屋さんらしいが、温泉入浴もやっている。外観はかなりB級だ。楽しい看板がいろいろ掛かっているが、その中には「特用きのこ開発研究所」というのまである。お風呂は食堂と住居一体型の屋内を右手に行った奥にある。

いかにも手作りっぽい浴室・浴槽だ。お風呂は内湯が一つだけなので、次のお客がくるとブザーが鳴り追い出される。お風呂は7〜8人が入れる広さで、何となく鯉か何かの養殖に使っていた生け簀を改造した感じがする。無色透明の湯が注がれており、独特の雰囲気に包まれて湯に浸かった。とてもやわらかい感じのお湯で、少しとろりとした感じもし、赤い湯花もある。特別なものはないが、手作り感いっぱいのお風呂に浸かっていると、ほんと心がなごむ。洗い場にホースがあり、そこから源泉が流しっぱなしになっていた。結構冷たく感じられたが、舐めてみると鉄分の味がする。風が強く吹くと屋根のトタンがバタバタと唸り声をあげ剥がれそうになる。

帰りがけにメモを取っているとお茶をご馳走になり、女将さんと御主人と話をする機会を得た。「うちは何から何まで手作りなんだよ」と自慢げに話をしていた。お湯は1,500リットル?も出るので余っているが燃料費がもったいないので循環濾過しているとのことであった。帰りがけにもらった手作りのチラシには「野天のようで野天でない風呂」と書いてあるのには、思わず笑ってしった。( 2000/05/02/AM11:00)

真人天然温泉「ふれあいメゾン」大人:600円 AM10:00-PM10:00
源泉名:真人天然温泉
泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
泉温:36.5度C pH 8.0 成分総計 728mg/kg
色:紅茶色透明 臭い:無臭 味:無味

ここは「えこじの湯」の斜め前にあり同系の湯のはずなので確認のため再訪した。いんちき臭いネーミングで損をしているが、まあまあのお湯だったような記憶が残っていた。お風呂は内湯×1。紅茶色透明のお湯が掛け流しになっている。多分循環濾過していると思われるが、その割には色もしっかり残っており流しっぱなしは立派だ。お湯はぬめり感がありそこそこのぬるぬる感はある。色つきの事もあり入浴感もある。地元住民が共同出資して運営しているらしいが、最近客足が落ちているそうだ。「えこじの湯」共々頑張って欲しいと思った。(2000/05/02/PM0:30)

下条温泉「みよしの湯」大人:500円 AM10:00-PM10:00
泉質:単純温泉(中性低張性低温泉)
泉温:33度C pH 7.4 成分総計 355.6mg/kg 2リットル/分
色:日本茶(緑茶)色透明 臭い:微硫黄臭 味:無味

かなり規模の小さな公共の入浴施設だ。小さいながらも浴室は別棟の湯小屋造りになっている。お風呂は内湯×1。5〜6人が入れる広さの浴槽に日本茶(緑茶)色透明の湯が掛け流しになっている。湧出量が少ないのでおそらく循環だと思われるが、掛け流しとは偉い。お湯は肌触りがとてもやわらかなもので、少しだけぬめり感がある。また、嬉しいことに微硫黄臭が感知できた。湧出量に見合った施設と浴槽なのでなかなか好感の持てる施設だ。ここも地元の人たちの利用がほとんどのようだ。(2000/05/02/PM1:30)

千手温泉「千手温泉」 大人:300円 AM10:00-PM10:00
源泉名:千手温泉
泉質:単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温:58.2度C 成分総計 998.3mg/kg
色:醤油色透明 臭い:薬品臭+臭素臭 味:無味

随分前に入浴したことがあったが記憶が薄れてきたため再訪した。元幼稚園の建物と入り口にある屋台は前のままのようだ。前回は家族で来たが、元幼稚園の佇まいが子供たちに大受けであった。お風呂は内湯×1。浴槽は一見小さく見えるが奥に長くなっており結構大きい。また浴槽も深めだ。浴室は多分元お遊戯室を改造したのでこういう構造になったのだと思われる。お湯は以前の印象通り醤油色で掛け流しになっている。お湯はぬめり感があり、結構ぬるぬるし、小さな気泡も身体にくっつく。湯花もちらほら見受けられる。ここのお湯の臭いも独特で何とも言えない臭いだ。前回は湯の色に目を奪われて臭いまでは記憶に残っていなかった。このお湯に300円で入れるとは川西町民が羨ましい。(
2000/05/02/PM2:30)

宮中島温泉「ミオン中里」大人:400円 AM10:00-PM9:00
源泉名:宮中島温泉
泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温:47.4度C 成分総計 791.4mg/kg 139リットル/分
色:濃口醤油色 臭い:ほんのり臭 味:無味

大規模なセンター系温泉施設だ。駐車場に車を留める時に”超高性能循環濾過器”が唸りをあげて稼動している音が聞こえたような気がした。タオル持参で入浴のみだと400円と割と良心的な料金だ。さてお風呂は内湯×1と露天×1。内湯はかなり大きく30人ぐらいが入れる長方形のもの。そこへ濃口醤油色をしたお湯が勢いよく注がれており掛け流しになっている。うーん、予想は良い意味で裏切られた。お湯はぬめり感があり少しぬるぬるし入浴感はある。ほんのり何の臭いかはわからないが臭いがある。肌触りはなかなか良い。

露天も広く20人ぐらいが入れる広さ。ここも掛け流しになっておりお湯が溢れている。心持ち露天の方が源泉濃度が濃い感じがする。ぬめり感も強く少しの気泡もまとわりつく。少しだが湯花も見受けられる。浴槽の周辺が板張りになっており思う存分トドになれる。最初外観からして大ハズレを予感したがこの手のセンター系としては合格点だと思う。プールも併設されており、今度は家族連れで来てみたいと思った。(2000/05/02/PM3:10)

清津峡瀬戸の口温泉「清津峡ホテル・せとぐち」大人:500円 AM8:00-PM9:30
源泉名:瑠璃の湯
泉質:ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性温泉)
泉温:31度C 成分総計 810.7mg/kg <分析表の数字がいいかげん>
色:微白濁透明 臭い:無臭 味:薄塩味

鄙び系の温泉旅館。鶏が数匹宿の廻りに放し飼いになっている”ホテル”だ。お風呂は玄関を通らず外からも入れる。内湯×1。5〜6人が入れる広さ。薄く白濁した透明のお湯が掛け流しになっている。お湯は肌触りはやわらかいものの特別な感触はない。浴後はポカポカしつるつる感もある。黒と茶褐色の湯花もある。これで営業していけるのだろうかと心配になるほどひっそりとした温泉旅館だ。鄙び好きの人にのみお勧めする。( 2000/05/02/PM4:00)

清津峡小出温泉「湯元・食堂苗場館」 大人:500円
源泉名:薬研の湯
泉質:単純硫黄泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
泉温:44度C 成分総計 672.8mg/kg 150リットル/分
色:無色透明 臭い:薄硫黄臭 味:薄硫黄味

清津峡トンネルの入り口の前にある食堂の温泉だ。またも”湯元”・食堂と堂々と名乗っているのに釣られて入浴してしまった。お風呂は内湯×1と露天×1。食堂とは思えぬほど立派なものだ。内湯は7〜8人ぐらいが入れる広さの浴槽に無色透明のお湯が掛け流しになっている。弱いながらも硫黄臭がはっきり感知できる。お湯はぬめり感があり肌触りは良い。露天は階段を上がって降りたところにあり、清津峡が見えるようになっている。柵があるため川の流れは見えないが対岸の峡谷は見え、思いもかけない雪見風呂となった。露天の方には白い綿のような湯花がたくさん舞っており、こちらの方がいっそう温泉らしさがある。食堂系温泉入浴施設としてはいい線いっていると思った。( 2000/05/02/PM4:40)

(おしまい)        


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