赤倉温泉


赤倉温泉 「あべ旅館」 大人:500円  
源泉名 :阿部3号源泉
泉質 :単純温泉
泉温 :54.8度C pH 8.0 溶存物質総計 995.5mg/kg  
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :微甘味      
 
足元自噴源泉を持つ宿として名高い「あべ旅館」にようやく入浴することができました。かなり前にも訪れたことがありましたが肝心の足元自噴のお風呂に入れずじまいでしたので(男性の日帰り入浴は午前中のみ)私の中では長い間入ったことになっていませんでした(涙)名物の天然岩風呂はフロントから2回エレベーターを乗り継いだ地下2階にあります。
浴室はかなり大きな空洞になっておりちょっとローマ風呂風の味付けになっています。勿論天然の岩風呂はそのままなのですがその周辺部に微妙にお飾りがなされています。ローマ風の円柱やビーナス像が浴槽を取り巻きこのビーナス像は浴槽をじいっと見下ろしているような構成になっており、これがどうもお湯に浸かっていても落ち着かない気持ちになってしまうのが不思議です。(笑)
やましいことはしていませんがビーナス像にじっと観察されているようで何となく落ち着きません。恒例の熊谷温泉タオルの撮影も中途半端に終わってしまいました。(涙)
お湯は綺麗な無色透明のものでとっても澄んでいます。浴槽の底の岩の割れ目から時折湯玉が駆け上ってきますが頻度はそれほど多くはありません。かなり加水されているようで浴槽内の湯温は適温になっています。お湯はとにかく肌触りのとてもやわらかなものでシルキータッチの素晴らしいもので、加水されているとしてもとてもお湯の鮮度がとてもいいので浸かり心地が良いことこの上ありません。皮膚がお湯の中で深呼吸しているような感覚さえするほどです。
湧出量がどれぐらいあるのかわかりませんが浴槽の底のあちこちから熱い源泉が湧き出ていますのでかなりの量なのかもしれません。やはり足元自噴のお湯はいいですね。浴後は汗が吹き出て止まりませんでした。岩風呂は洞窟のように閉鎖的な造りのため蒸気が浴室内にこもりちょっとしたサウナ風呂のような感じになり少々いき苦しい感じもします。
内湯と露天は3階にあります。桧造りの7〜8人が入れる小奇麗なもので無色透明なお湯があふれています。ここにざぶんと浸かるとお湯がざざざーと溢れ出てくれます。これはいつやっても気持ちがいいですね。特別特徴のあるお湯ではないですがこの手の泉質のお湯はこういう木の浴槽で丁寧に扱うと味わいがぐっと増してくるような気がします。
露天はまったく開放感のないもので私にはなくてもいいものでした。全体的な評価としてはとてもバランスのとれた良い宿だと思いました。泊まるとどうなのでしょうか?かなり施設的には立派でしたが・・・。(2007/08/22/AM10:00)

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