三朝温泉


三朝温泉 「桶屋旅館」 (宿泊)
源泉名 :桶屋の湯
泉質 :弱放射能-ナトリウム塩化物泉
泉温 :48.5度C pH 6.8 成分総計 1,818mg/kg  
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :微薬味      
 
足元自噴泉の宝庫として有名な三朝温泉を初めて訪れてみました。ホントは足元自噴泉として名高い「大橋旅館」に宿泊してみたかったのですが予算的に厳しく(涙)、その向かいにある「桶屋」さんに宿泊することにしました。ここも有名ではないですが足元自噴のお風呂を持っているのです。しかも日帰り入浴は受け付けていませんので、宿泊しないとそのお湯を堪能できないのです。
チェックインしてから分かったのですが、足元自噴の浴室は今は男女交替制になっており(以前は混浴)男性は夜9時で終わり!だそうでいきなりショックを受けてしまいました。チェックアウトまではもう入れないとのことで、エーっ!ってな感じでエラクあせってしまいました。(号泣)こうなったら時間をロスしては居られないので9時まで体力の続く限りお湯に浸かり続けることを瞬時に決意しました。(笑)
早速足元自噴の浴室に向かいます。浴室は脱衣所から階段で降りていくスタイルです。浴槽は実質地下の位置にある感じです。脱衣所から浴槽を見下ろしただけでもナントモうっとりしてしまう光景です。その階段の一段一段にケロリン桶があるのが微笑ましいです。浴槽はほぼ真四角のもので4〜5人が入れる広さがあります。浴槽の底には大きな石が敷き詰められてあり、その間から源泉が湧き出しているようです。
ここの浴室の特徴的なところは、浴室の床(コンクリ造り)が温泉の熱で暖かくなっていることです。天然のオンドルのようで、これは非常に珍しいと思います。そしてお湯は最初かなり熱く感じるもので、掛け湯をしただけでもピリリときます。しかし湯温そのものは体感で感じるものほどは熱くないようです。無色透明のさらりとした感じのお湯で肌触りはそれほど特出すべき点はあまりないように感じます。しかし浴感はスバラシイです!
お湯に浸かった瞬間にビシビシと身体中がお湯の成分に攻め立てられるような感じがします。身体の中でもビシビシとお湯の浴感を感じるのが不思議です。見た目はさらりとした大人しい感じのお湯ですが、浸かってみるとかなりパワフルなお湯でした。
青森県の下北半島の強食塩泉のような力強い浴感で、あまり長い時間浸かり続けることはできません。ヘロヘロになって浴槽から上がり、浴槽の横でトドになります。スノコが敷いてあるのですが、その上でトドになってもオンドル効果でホカホカしてきます。お湯が浴槽からザコザコ溢れ出るような造りではないのですが十分にトドになっても満足できます。
浴槽内で源泉の湧出ポイントを探してみたのですが、どここなのかは特定できませんでした。お約束の湯玉もまったくと言っていいほど駆け上がってきません。気泡も小さいのがちょこっとくっつくくらいでアワアワにはなりません。泡が付かないとは言えお湯の鮮度感は十分にあり、強い入浴感と相まって何とも言えないくらいの心地よさがあります。ただ夜9時までという限定された時間内で何度も入りましたのでマジでヘロヘロになってしまいました。(笑)もう少しゆっくりトドと入浴を繰り返しながら深夜まで入っていたかったです。
今回は二食付きで宿泊したのですが、夕食は非常に素朴なものですがかなり美味しく特に海の幸は鮮度が抜群によくとても満足できました。宿そのものはやや鄙び加減の基本的に湯治客主体ですので設備重視派には向いていないと思います。しかし廊下などはピカピカに磨かれており綺麗に掃除されており居心地は良いです。
浴室はもう1ヶ所あってこちらと足元自噴風呂が男女交代制となっています。4〜5人が入れる木でできた浴槽に少しだけにごり気味のお湯が張られています。こちらのお湯は共同源泉のようです。ここもかなりの温まり感のあるお湯でちょっと浸かっただけで汗が出てきます。ただこちらは加水されぬるめになっています。

部屋にエアコンがあるので身体が火照っても直ぐに冷ますことができます。何度もあのスバラシイお湯に浸かれて一泊二食で7000円+税金は抜群にコストパフォーマンスは良いと思います。(2007/09/20/PM9:00)


鳥取の温泉へ戻る