三瓶温泉


三瓶温泉 「湯元旅館」 (宿泊)
源泉名 :志学温泉
泉質 :含塩化土類食塩泉
泉温 :39.2度C 2,500L/M
:黄土色/赤茶色 臭い :薄鉄臭 :薄鉱物味+薄甘味      
 
三瓶温泉にあるやや鄙び系の旅館です。ここは名前がなんと言っても「湯元」の上お湯使いも良いと聞きましたので宿泊してみることにしました。(笑)
温泉街からちょっと奥に入った山の中にあり最初場所が分からずあせってしまいました。暗くなってから訪れたのも一因かもしれません。入り口が分かりにくいです。
お風呂は2ヶ所あります。1つは大きめの岩風呂の浴室(家族風呂らしい)、もう1ヶ所は家族風呂風のもので2〜3人が入れる小さなものがありこといらはどろ湯です。大きい方の浴槽は浴室内が凄いことになっています。石を段々に積んだ湯口からお湯がざあざあと流れ出て浴槽に入り込んでいます。浴槽の周りはお湯の成分で赤茶けています。
お湯は黄土色のもので共同源泉と同じような感じです。湯温はかなりぬるめに感じるもので30度中ごろくらいかな?ややとろみ感のあるお湯に身を沈めるとふうーっと安堵感が身体中に染み渡るような感じがします。前日に宿泊した三朝温泉とは全く異なるぬるいお湯に正直身体がほっとしているのが分かります。(笑)
お湯の色ほどは金気臭もせず、意外に刺激の少ないお湯ですが、源泉に手を加えていない100%ピュアな掛け流しのお湯はやはりスバラシイとしか言いようがありません。お湯に浸かっていると皮膚の表面にぬるっとしたお湯の膜ができているような感じがしますがぬるぬるするわけではありません。ふわっとしたお湯に包まれて何時間でも浸かっていることができます。
小浴場の方は大浴場のお湯とは趣が異なります。大浴場のお湯が上から投入されているのに対してこちらは浴槽の内部から投入されているため、お湯の色がこちらはかなりの赤みを帯びているのです。お湯も更にとろみ感が増しています。
浴槽の底には大量の赤い粉のような湯花が沈殿しています。気持ち悪いくらい赤くどろどろした湯花です。同じ源泉でも浴槽内から投入するとこうなるらしいです。(女将さん談)この湯花を混ぜ混ぜすると浴槽内が凄いことになります。長野県の小赤沢温泉のような真っ赤な感じになり、どろどろした浴感のお湯になります。これは凄いや!
ここもぬるめのお湯なので何時までも浸かっていることができます。いやあ、何か不思議な気分ですね。これだけピュアなこの手の泉質のお湯に浸かれる機会はあまりないような気がします。お湯に浸かっている間はぬるいですが、上がってからは心地の良いぽかぽか感がいつまでも残ります。
今回は宿泊したのですが平日の金曜日でしたが私以外に4組もお客さんがいたのには驚いてしまいました。(失礼!)しかも私以外は皆さん若いカップルばかりなのです。どうして?食事中に耳をダンボのように全開にして情報を収集したところ温泉ファンが2組、登山ファンが2組でした。(笑)
温泉ファンの一組は東鳴子温泉「はつね」とか「高友」を話題にして話をしていましたので、ひょっとするとネットでは有名な温泉ファンなのかもしれません。流石に声は掛けませんでしたが、これほどマニアックな温泉ファンと遭遇したのは久しぶりなような気がします。食事は料金からすると品数も多く十分に満足のいくものでした。お湯良し食事良しですのでここは施設重視派でなければお勧めできます。(2007/09/21/PM11:00)

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