湯田中温泉

湯田中を代表する超一流旅館です。めったにこのクラスの旅館には近づきませんが、金具屋に宿泊して気が大きくなったこともあり、果敢にアタックしてみました。入浴のみは１０００円で午後２時からです。２時前に行ってしまったので暫らく、高級感あふれるロビーで待ちましたが我々以外ロビーには人はいませんでした。しかし、この時期（１１月）は平日も含め毎日満室だそうです。驚きました。

受付の女性がわざわざエレベーターで浴室まで案内してくれました。お風呂は内湯×１と露天×１があります。男湯は「桃山風呂」と呼ばれる「よろづや」さん自慢のお風呂です。残念ながら日帰りの時間帯では「桃山風呂」には女性は入れないようです。

とにかくスケールが大きく、その素晴らしさに圧倒されてしまいます。これが温泉だけのために立てられた建物とは信じられないくらい、規模が大きくかつ繊細な造りです。これが桃山風なのかはわかりませんが全体に調和が取れ湯御殿といって良いようなものです。お風呂は３０人ぐらいが入れる大判型の大きな浴槽が一つ浴室の真ん中にあります。かなり大きいのですが浴室もかなり広く天井も高いので大きくは見えません。水色のタイル張りの浴槽ですが全体とのバランスがとてもマッチしているため、プールのようには見えません。

カランの一部も山田温泉「大湯」のような木製のものもあり嬉しくなります。どちらがオリヂナルなのでしょうか？

お湯は無色透明であっさりした感じです。肌触りもつるりとした感じがあるものの特別な感触はありません。浴室の雰囲気があまりにも素晴らしいので相乗効果でお湯も素晴らしく感じてしまいます。

露天風呂も大規模なもので最初日本庭園の池だと思いました。ここも３０人ぐらいは入れる広さです。紅葉が美しいです。イチョウが黄色や赤色に色づいており、それらを見上げながらゆったり露天風呂に浸かるのは何とも贅沢な気分です。

「よろづや」さんにはお風呂を専門に担当している方が居られ、丁寧にお風呂を管理しているようでした。誰もいない貸し切り状態でこの素晴らしいお風呂を堪能することができたので、とてもラッキーでした。混んでいたら印象も変わったかもしれません。

とにかく「よろづや」さんは従業員の態度が日帰り客に対してもとても丁寧で好感が持てます。また、なによりも温泉が中心でそれらを取り巻くように湯殿や宿泊部があるような気さえします。なかなか自分では宿泊できませんが、資金に余裕のある方々には宿泊をお勧めいたします。（2000/11/12/PM2:00）

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