中房温泉


中房温泉 「中房温泉」   一般人立寄り不可(登山者のみ可 700円)  
源泉名 :分析表掲示無し
泉質 :単純硫黄泉 (アルカリ性)
     
泉温 :70度C〜100度C   湯の華:多量   ケロリン桶
:無色透明 臭い :薄硫黄臭 :薄硫黄味  
               
中々簡単には行くことのできない中房温泉。温泉好きと登山愛好者に愛用されているようです。全体的に、お湯は無色透明で硫黄臭のあるやさしい肌触りの硫黄泉です。硫黄臭はあまり強くありません。単純泉といってもいいぐらいです。ただ湯の成分が身体に纏わり付いてくるようで、程よいぬめり感もありいくら入っても湯疲れしません。源泉の豊富さとお風呂の多さにはびっくりです。

内湯は「岩風呂」「大浴場」「不老泉」「滝の湯」「御座の湯」「薬師湯」「家族湯」「大湯」があります。露天は「白滝の湯」「菩薩の湯」「月見の湯」「滝の湯」「むし風呂」「わたの湯」があり番外で「むし風呂」「温水プール」があります。これらのお風呂が新旧の旅館内や広い庭?山?に点在してるので、全部入りきるには2〜3時間を要します。私は受付でもらった地図を見ながら全部入りました。

「岩風呂」「大浴場」「不老泉」はそれぞれ趣は違いますが広々とした内湯で、100%源泉のお湯がなみなみと注がれており、とにかくすばらしい温泉を満喫することができます。この3つは洗い場も更衣室もとてもきれいです。この中では「不老泉」が一番かな。一度入ると出るのが嫌になってしまいます。あそこで一晩寝たら気持ちがいいでしょうね。

全体的に内湯は露天に比べると湯の華は少な目ですが、浴槽の底にしっかり沈殿しています。中房温泉は浴槽の底にどの湯でも5ミリメートル以上の沈殿物が層を成しており非常にぬるぬるしています。それでとても滑りやすくなっているため、大体浴槽にスノコ状のマットが敷いてあります。「大湯」は1階と地下に小さな浴槽が一つづつありますが、地下にあるのは”超高温槽”で、「超高温!やけどに注意!」という張り紙がしてありました。異常に熱くてとても入れませんでした。

露天は「白滝の湯」が気に入りました。源泉が3メートルぐらいの岩の割れ目から湧き出しておりそれが岩を伝って湯船に注いでいます。湯の流れるところが湯花で白くなっており白滝に見えなくもありません。まあ滝というほどお湯が流れ出てきているわけではありませんが、湯の華の量には驚きます。注ぎ口に網のようなものをおいて簡易ろ過していますが、それでも湯船の中は湯の華でいっぱいです。2つに分かれている浴槽のうち、直接源泉が注ぐ浴槽は湯温は高いですが身体をいれると湧き出したばかりの源泉の成分が肌を通して感じられるような気がして、至福の時間を過ごすことができます。

もう一つ「菩薩の湯」の湯もすばらしいです。ゴボゴボと湯が湧き出しているところから数メートル離れた浴槽に直接湯が引かれています。旅館のお風呂というより野湯に近い感じです。場所がわかりにくいせいか、宿泊客もここまではあまりきません。こんないい湯を一人占めできるなんてたまりません。

中々文章でここの温泉の良さを説明しきれませんが、8,500円〜15,000円程度で宿泊できますので思いっきり温泉に浸かりたい方にはお勧めと思います。二廻りもすれば元が取れるはずです。但しほとんどが混浴ですので女性にはつらいものがあります。内湯は女性タイムがあるのでいいですが、露天を十分に堪能するには、それなりに対策が必要です。(1998/06/13 PM4:30)

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