上諏訪温泉「大和湯」

上諏訪温泉には地モ専がやたらとありますが、その中でぽつんと１ヶ所一般客も入浴できる地モ専チックな公衆浴場あります。直ぐ近くに地モ専が２つ隣り合って存在しているのが凄いです。地モ専は結構目立つのですが「大和湯」は入り口に小さな表札しか出ていませんので、ちょっとわかりにくいです。隣の家の表札が「温泉主任」となっていたのには驚いてしまいました。いったい何をしている人なのでしょうか？ちょっと憧れてしまいますね。（笑）

普通の民家の離れが湯小屋になっているような感じで、母屋で入浴料金を払い湯小屋へ向かいます。なかなか綺麗な浴室でお風呂は内湯×１があります。

緑色ベースの明るいタイル張りの浴室です。お風呂は７～８人が入れる広さがあります。浴槽の縁がステンレスでピカピカなのが珍しいです。お湯を溜めるところもステンレス製です。浴槽に張られているお湯は緑色にも見えますが、底のタイルの色だと思われますがとても綺麗なものです。

お湯は肌触りの柔らかな浸かり心地抜群のお湯で浸かっていると文句なく気持ちがいいです！源泉を全快で投入するとぬめり感が増して皮膚の表面がぬるーっとした感じがしてきてとても心地がいいです。やや熱めになってくるとお湯の調子も絶好調でお湯から上がりたくなくなってしまいます。お湯からはとてもいい香りの硫黄臭が漂ってきてその臭いに酔ってしまいそうです。うーん、参った。

今まで上諏訪の温泉は熱いだけの無色透明無味無臭の単純温泉という思い込みがありましたが、それを見事に覆してくれました。浴後には女将さんにお茶とお菓子をご馳走になってしまいました。にゃんこが気持ちよさそうに昼寝をする中、いろいろとここの温泉についてのお話を聞くことができました。ここは元々は自家源泉をを持っていたのですが、現在は新源泉を５軒で分けて使っているそうです。すぐ近くの地モ専２ヶ所と個人宅２軒とで分けているとのことで何とも贅沢なことです。

ここは何度もＴＶや新聞で取り上げられたことがあるらしくＮＨＫの「ふだん着の温泉」でも放映されたそうです。その時の取材の様子を嬉しそうに話す女将さんの顔が輝いて見えました。それにしても上諏訪温泉でこれほどの本格的な硫黄泉に出会えるとは驚きです。やはり食わず嫌いはいけませんね。最後にいろいろお世話になったお礼に「熊谷温泉タオル」を奉納してきました。（2007/06/15/AM11:00）