鳴子温泉


鳴子温泉 「鳴子ホテル」 大人:1000円   AM11:00-PM2:00
源泉名 :鳴子ホテル1号・2号・3号混合泉(鳴子町字湯元36)
泉質 :含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(含食塩・芒硝-硫黄泉)
  :(低張性アルカリ性高温泉)    
泉温 :85度C pH 8.0 成分総計 2,664.4mg/kg   (HS:72.2 H2S:8.2)
:緑味白濁〜青味白濁 臭い :硫黄臭 :硫黄味      
 
鳴子でも1〜2を争う大温泉ホテルです。そのためこれまで敬遠してきましたが、いよいよ入湯することにしました。ホテルの入り口が5階でお風呂はエレベーターで降りた1階にあります。1階のお風呂は「芭蕉の湯」と名づけられており内湯×1と露天×1があります。

右下の写真は玄関横に吹き出ている源泉です。かなりの高温なのでアビルのはちょっと厳しいです。

内湯はかなり大きく源泉浴槽・気泡風呂・寝湯が一つの浴槽内で繋がっていますが純和風のものでクアハウス的なものではありません。お湯は浴槽内でも温度差が付いており、一番手前が一番熱く奥に行くほどぬるめになっています。この源泉が注がれている浴槽は緑味透明で、45度〜6度はありとても入り心地が良いです。ぬめり感もかなりあり硫黄臭もあります。黒いかなり大きな湯花も舞っています。奥にいくに従いお湯はぬるめになっていくと同時に段々青味白濁にもなっていきます。大温泉ホテルにしては温泉を大事に使っているなあと感心させられました。
露天は14〜5人が入れる広さでこちらは無色透明です。しかしぬめり感が強くかなりぬるぬるします。小さい黒い湯花もたくさん舞っていますが、外のせいかかなりぬるくなっています。分析表上は3つの源泉の混合泉ということになっていますが、実は男湯内湯・露天・女湯と源泉は別別に使用されているようです。その日の2階にある女湯は見事な白濁だったそうです。これほどお湯をきちんと管理しているとは思っていたかったので、嬉しい誤算でした。今度は総桧風呂の女湯になっていた「玉の湯」に是非浸かってみたいものだと思いました。(2000/11/29/PM1:30)


(再訪・宿泊)

(芭蕉の湯)

1階にある浴室です。通常の時間帯は男湯となっていることが多いです。ここは以前日帰りで入浴したことがあります。かなり大きな浴室・浴槽です。お風呂には緑味白濁のお湯が溢れています。一番手前の浴槽が源泉が直接注がれ熱めになっています。他の浴槽は適温になっています。
寝湯とジャグジーもついていますが、浴槽全体がかなり大きいので、狭い浴槽に慣れている身としては、身の置き所に困ってしまいます。どうしても広い浴槽の端っこに寄ってしまうのです。(笑)お湯は少しとろりとしたぬるぬる感のあるものです。これほどぬるぬる感があるとは思いませんでした。硫黄臭もそこそこ香りこれほどの大きな浴槽でありながら湯使いはかなり良いのではないかと思います。
露天はここだけ無色透明です。お湯の感触はほとんど内湯と変わらないのに色だけが違うと言うのも何か不思議な感じがします。ここがお湯の鮮度が一番良いのかな?

(玉の湯)

通常は女湯として利用されており午前5時〜10時の時間帯のみが男湯になります。従って日帰りでは男性はこのお湯に入ることはできません。ここも「芭蕉の湯」と同様に専門の湯守さんがおり、お湯の管理はしっかりしているようです。
大浴槽は「芭蕉の湯」よりも小さめですが、2本の樋から源泉が豪快に注いでいます。ここは白濁のお湯でやはりとろみ感とぬるぬる感は健在です。総檜風呂ということになっていますが、底の一部はタイル張りになっています。ここも湯使いがかなり良いので入り心地は良いです。
露天は2ヶ所あり内湯から出た直ぐそばにある露天の色をみて驚いてしまいました。ナンと綺麗な緑色なのです!鳴子温泉で緑色の温泉を見たのは「ゆさや」以来です。やはり条件が重なると緑色になるようで、これは見ているだけでスバラシイです。
お湯の感じはややぬるめながら内湯とほぼ同じです。もう一つの露天は大きな樽風呂で5〜6人が入れるものです。暗くてはっきりわかりませんでしたがここも緑色のようです。ここもとても気分良く浸かることができます。
今回はひょんなことから宿泊することになりましたが、鳴子温泉の大ホテル系に泊まるのは始めての経験です。基本的に個人客よりも団体客の宴会用施設というイメージしかありませんでしたが、施設そのものはその通りですがお湯の管理がしかりしているのには正直驚きました。

さすが鳴子温泉!と言ったところでしょうか。なんと言っても3本の自家源泉を持ちその湯量も半端ではなく多いので、このような贅沢なお湯使いができるのだと思われます。

1階と2階とにそれぞれ専用の湯守さんが居るのですから旅館のお湯に対する基本的なポリシーが良いのだと思います。料理も都会的なもので質量ともにまずまず満足のいくものです。もう少し地の素材があるといいと思います。メインが海の幸というのもなんだかね・・・。
玄関脇で源泉が吹き出ているところがありますが、それは鳴子小学校の真前でもあるのです。気持ちのいい硫黄臭がムンムンしています。この小学校に通えば毎日硫黄臭が嗅げるのでしょうねえ。羨ましい限りです。日本一源泉に近い小学校かもしれません。私は小学校の宿直室に温泉が引かれているのではないかと睨んでいます。(笑)(2006/08/14/PM7:30)

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