駒の湯温泉


駒の湯温泉 「元湯」 大人:300円 小人:200円 AM9:00-PM5:00
(男湯)
源泉名 :駒の湯3号泉(宮城県栗原郡栗駒町湯倉耕英東87-3)
泉質 :含硫黄-カルシウム・硫酸塩泉(硫化水素型)
泉温 :41.8度C pH .5.5 蒸発残留物計 2,026mg/kg    
:微白濁透明/微青味透明 臭い :硫黄臭 :硫黄味+微渋味     H2S:7.9、HS:0.2
 
私の大好きな温泉の一つで1年ぶりに行ってみました。相変わらず良い湯で安心しました。あまり鄙びてはいない、こじんまりした旅館です。玄関から長い廊下を下った所に男女別の新装なった浴室があります。内湯×1です。浴室はすべて木造で浴槽もブナの木でできており、四角い10人程度が入れる広さです。浴槽の内側はすべて湯の成分で白くなっています。
特別濃いわけでもなく硫黄臭プンプンというわけでもないのですが、木造の浴室と浴槽からあふれかえる新鮮な湯の香りと湯の感触がすばらしいと思います。湯量が豊富でどんんどん湯口から注がれどんんどん捨てられていく様を見ているだけでも気持ちがいいです。湯は何とも感触の良いもので少しのぬめり感と身体を包み込むような湯のぬくもりが心地よいです。清涼感とでも表現したらいいのかスカッとする湯です。いつか宿泊して心行くまでこの湯を堪能してみたいと思います。冬場はこの旅館休みだそうです。(1999/08/11PM4:00)

(女湯)
源泉名 :駒の湯1号泉(栗駒町沼倉耕英東89)
泉質 :含硫黄-カルシウム・硫酸塩泉(硫化水素型)
泉温 :41.6度C pH .5.4 成分総計 2,031mg/kg    
:微白濁透明/微青味透明 臭い :硫黄臭 :硫黄味+微渋味     H2S:8.0、HS:0.2
 
何度目かの訪問ですが今回は宿泊してみることにしました。最近改装されたようで外観・内装ともかなり手を入れられています。館内は木の香りがぷーんと香りいい感じです。浴室は改装にはなっておらず以前のままです。
浴室・浴槽ともにすべて木でできており、源泉が相変わらず勢いよく注がれて掛け流されていきます。ただ以前に比べ硫黄臭がかなり弱く感じます。このところの雨続きのせいでしょうか。ここの硫黄臭は独特のもので、繊細で少し甘味を含んだとても好きな臭いです。人によっては直ぐに慣れてしまい、たいしたことがないと言う人もいますが好みは人それぞれで、私はこの手の微妙なバランスの臭いも大好きなのです。
お湯は相変わらず新鮮さ溢れるもので、ホント浸かっていて心地が良いです。今回は他に宿泊客が居らず貸切だったので、思い切りこの素敵なお湯を堪能することができました。とにかくうるさいぐらいに勢いよく、湯口からお湯が注ぎ混みます。湯口付近に陣取っているとちょっと流されそうになるくらいです。(ちょっとオーバーか)少しぬめり感のあるお湯は、肌触りは申し分なくとてもナイーブな感じのするお湯で、汚れが目立ちやすいお湯なので混んでいると魅了は半減してしまいます。
深夜一人で浴槽の縁でトドになります。時々お湯を身体に掛けながらぼーっとしているとホント何ともいえないくらい気持ちが良いです。お湯にとっぷり浸かって皮膚に新鮮な温泉を染み込ませ、トドになってゆっくり開放していきます。これを何度も繰り返していると、さほど強力なお湯ではないのですが、さすがにヘロヘロになってきます。とにかく抜群に鮮度がよく湯量が豊富で適温な上、浴槽も適度な広さの木製ものものなので私の好きな要素だらけです。以前より硫黄臭が弱いものの満点に近いものがあります。
深夜女湯をちょっと偵察にいきました。浴室・浴槽の造りは男湯と同じでしたが、源泉が異なりました。女湯は1号源泉が使用されています。成分的には男湯の3号源泉とほぼ同じですが、湯量が違います。男湯の70%ぐらいの感じの勢いでお湯が注いでいます。これでも並みの温泉に比べれば十分に多い量だとは思います。
今回は1泊8500円で宿泊しましたが、料理も素朴な山の料理で美味しくいただけました。とにかくお風呂を常に貸切状態で入れたので満足度はとても高いです。逆にこんなに空いていていいのだろうかと心配になるくらいです。強烈なお湯ではないですが、何とも心地の良い素敵な山の宿だと思います。(2003/7/11/PM6:00)

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