東鳴子温泉


東鳴子温泉 「勘七湯」   日帰り入浴のみは不可  
東鳴子温泉では大きな部類にはいる旅館です。湯治もやってますが旅篭が主力になりつつあるようです。ここには源泉が2つあり、浴室も源泉ごとにあります。

(不老泉浴室)

源泉名 :勘七源泉
泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物・硫酸塩泉
  :(低張性中性高温泉)<純重曹泉>   ケロリン桶
泉温 :53.2度C pH 6.6 成分総計 1,094.9mg/kg
:薄黒黄色透明 臭い :微炭酸臭 :微炭酸味    
               
  勘七湯の独自源泉の浴室です。不老泉と呼ばれています。浴槽は4〜5人も入ればいっぱいになる広さです。真っ黒く見える黄色透明な湯が溢れています。湯の感じはここもかなりやわらかな肌触りで赤湯を更に肌になじむようにした感じがします。ぬめり感もあり湯の成分が、体を包み込むような感じがしてとても心地よいです。白い湯の花もあり、一旦浸かるとやや温めなのでなかなか出られません。この種類の湯ではかなり良い方だと思います。馬場温泉の共同湯の湯と赤湯を足したような印象を受けました。基本的に日帰り入浴のみは不可らしいので、気軽に入れないのは惜しいです。(休憩付きは可のようです)まあ、浴室・湯船も小さく湧出量も少なそうなのでしょうがないかな。

  (大浴場)

源泉名 :(新#2号泉・動力揚湯源泉・新新井5号泉・唐竹沢源泉)混合泉
泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物・硫酸塩泉
  :(低張性アルカリ性高温泉)<含食塩・芒硝・重曹泉>   ケロリン桶
泉温 :74.6度C pH .8.0 成分総計 1,852.2mg/kg
:微黄緑色 臭い :無臭 :無味    
               
  こちらは赤湯共同源泉を引いた大浴場です。大小に仕切られた浴槽があり、15人程度が入れる広さです。東鳴子温泉ではごく普通の赤湯が注がれています。この赤湯源泉よくよく味わってみると、この手の泉質は鳴子温泉の一部と東鳴子には多いですが、全国的にはありそうであまりないような気がします。何とも肌触りがまろやかで硫黄泉のような力強さはありませんが、体をやさしく包み込むようなこの感触に慣れてしまうと、もう病み付きになってしまいます。湯治客に人気が高いのもうなずけます。一番好きな湯ではないですが、また戻ってきて何度も入りたくなるようなお湯です。(1998/12/30/AM10:30)

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