湯川内温泉


湯川内温泉 「かじか荘」 (宿泊)
源泉名 :湯川内温泉
泉質 :アルカリ性単純硫黄泉(低張性アルカリ性温泉)
泉温 :37.7度C 蒸発残留物計 153.9mg/kg  
:無色透明 臭い :薄硫黄臭 :薄硫黄味+甘味      
 
随分前から憧れの温泉の一つだった湯川内温泉にようやく宿泊することができました。ここはなんと言っても足元湧出で有名なお風呂があるのです。ここへ入らずして他へ入れるものか!というくらいの物凄い期待感を抱いて訪れました。幹線道路から細い山道をかなり登ったところに湯川内温泉はあります。宿は鄙びつつあるもののきちんと手入れされており、要所要所は綺麗になっています。夕方の6時くらいに宿に着きましたが日帰り入浴客の車がまだたくさん止まっていました。
さて肝心のお風呂は湯小屋が2つに別れておりそれぞれ微妙に違いがあります。宿から近いところにあるのが大きな湯小屋で内湯×2があります。1つは木でできており10人ぐらいが入れるものと3〜4人が入れる石造りの浴槽とがあります。石造りの方は加熱湯が注がれています。(右の写真)
大きな浴槽がスバラシイです。うまく言葉では言い表せませんが、源泉の湧出地の上に浴槽があるのでお湯が注いでいないのにもかかわらず、かなりのお湯が浴槽から溢れ出て掛け流しになっています。時折ぽろろろーんと湯玉が浴槽の底から湧き出てきます。浴槽の底は大きな石と小さな石が敷き詰めてありその間から源泉が湧き出ています。
お湯は無色透明のとても澄んだもので思わず手ですくってがぶ飲みしたくなるほどです。肌触りはとてもなめらかでぬるりとした感触もありぬめり感があります。じっとしていると小さな気泡がたくさん身体にくっついて、気泡系ぬるぬるにもなります。湯面からは上品なほんのりとした硫黄臭が香ります。かなりぬるめなので一旦お湯に浸かるとなかなか出ることができません。浴槽内はかなり深くなっており、浴槽の縁全ての下に腰掛けるくらいの板が渡してあり、そこに腰を着けてゆっくりと入浴することができます。更に木でできた座布団のようなものがあり、それを腰の下に敷いて横になると寝湯状態になります。これが気持ちいいんだなあ!!
お湯もぬるめで外気も冷たいので残念ながらトドにはなれませんが、この寝湯で十分代替することができます。とにかくぬるめのお湯に身を任せて目を閉じて横になります。日頃から抱えていた煩悩が吹っ飛んでしまうような感じがします。この心地よさは筆舌に尽くしがたいものがあります。小さな浴槽は加熱槽ですが、ここのお湯の方が硫黄臭を強く感じるのは何とも不思議な感じがします。
もう一つの湯小屋はかなり小ぶりな造りで内湯×1があります。5〜6人が入れる広さの浴槽でここも浴槽の底から源泉が自噴しています。お湯の感じは同じような感じですが、こちらの方が気泡が多くつき気泡も大きく成長します。コロコロと底から駆け上がってくる湯玉が股間と背中を駆け巡り、心地の良いことこの上ありません。うーん、堪りませんね。この感覚。こんなにシアワセな気分を味わってしまっていいのでしょうか。
今回は宿泊しましたが通された部屋はかなり広く綺麗な部屋でした。食事は贅沢ではありませんがほどほどの量を美味しく戴くことができます。あまり地のものがないのが惜しいといえば惜しいです。宿の人の話ですとこの宿にはムササビが住んでおり、夜中にごそごそ動き回って賑やかな日があるそうです。ちょっと期待したのですが今回は現れなかったようです。(爆睡していたので気がつかなかっただけかもしれませんが)洗面所で歯を磨いていたら硫黄臭ぷんぷんのお湯が出てきたのにはびっくりしました。宿泊料金を考えるとあのスバラシイお湯を思う存分堪能できてこの料金はただみたいなものだと思います。また是非とも訪れてみたい宿の一つです。ただ遠すぎますねえ。(2003/12/12/PM6:00)
 

湯川内温泉再訪(宿泊)

どうしても再訪したくて、今回の鹿児島遠征の行程からは遠回りになるにも関わらず素泊まりで宿泊してしまいました。ここは山の中の交通の便の悪いところにあるにも関わらず鄙びたフンイキはあまりなく、少しずつ丁寧に手を加えられている感じがしてとても良い感じがします。浴室も少しずつ手を加えられており、前回の訪問時とはちょこっと違っているような印象を受けました。今回はにゃんこがお出迎えです。
ここの温泉は私が足元自噴温泉と「ぬる湯」に目覚めた温泉なので非常に思い入れが深いものがあります。大きい方の湯小屋は相変わらずお客さんが多いです。皆さん長湯するので浴槽内のベスト・ポジションを確保するのがなかなか難しいです。前回宿泊したときは宿泊者でも夜の11時までしかお風呂に入れませんでしたが、今回確認したところ加熱湯は止まるものの、足元自噴浴槽は一晩中は入れるとのことで思わず小躍りしたくなりました。
相変わらず澄み切った気持ちのいいお湯で浴槽の底の石の間からポコポコと駆け上ってくる湯玉が心地よいです。ほんのりした硫黄臭が何ともいい臭いとなって湯面を漂っており気持ちが良いです。このシルキータッチのお湯にぼおっと浸かり続けているのは何とも言葉にならないくらい心地の良いものです。他の素晴らしい足元自噴温泉に幾つか入ったせいもあり、ここの浴槽から溢れ出るお湯の量がやや少なく感じてしまうのは、やはり贅沢というものでしょうか。
大きな湯小屋より少し上にある小さな湯小屋は今回じっくり浸かってみましたが、こんなに良かったかなあと思うほど良いものでした。
硫黄臭はやや弱いものの湧出するお湯の量がかなり多く、浴槽から溢れ出て掛流されるお湯の量がかなり多いです。気泡も大きいものがコロコロと身体を伝って駆け上っていき気持ちがいいです。前回は大きい方の湯小屋のお風呂にばかり入っていましたので、こちらの良さに気がつかなかったのかなあ。
それにしても足元自噴の浴槽が2ヶ所もあるとは何とも贅沢なことです。小さい湯小屋は飲泉もできるのですが、これが実に甘味と硫黄味のするものでとても美味いです。ついがぶ飲みしてしまいます。(笑)しかしここは何度訪れてもいいですねえ。鹿児島に来たらやはり外せませんね。(2005/11/24/Deep Midnight)


湯川内温泉再再訪(宿泊)

またまた湯川内温泉に宿泊しに来てしまいました。これで通算3泊目です。でもなぜか宿泊するたびに安い部屋になっていくのが悲しいです。(笑)ここはお湯が素晴らしすぎて、宿泊してもほとんどの時間を浴槽内で過ごしてしまいますので、私の場合部屋はどうでもいいんです。寝る時間も少ないので必要最小限の設備があればOKです。
3度目の宿泊でもまったくお湯の素晴らしさは変わりません。完璧と言っていいほどのお湯の完成度です。これ以上のお湯はもう日本には幾つも存在しないのではないかと思えるほどです。今回も長い時間お湯に浸かり続けました。もう褒める言葉が思いつきません。
それにしても3度目だし少しは飽きるかなあと思いましたがそんなことはまったくなく、また宿泊しに来たいと思うくらいです。鹿児島にわざわざ時間を作って来ても、この湯川内温泉に宿泊してしまうのでなかなか新規開拓が進みません。(笑)でもこういう大満足のご贔屓の温泉を持つってのは何かリッチな得したような気がするのですから不思議ですね。次回はいつ来れるか分かりませんが、このかわいいにゃんこに早く再開したいものです。(2007/10/06/Deep Midnight)

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