雫石高倉温泉


雫石高倉温泉 「雫石プリンスホテル」 大人:1000円 AM6:00-9:00/PM2:00-11:00
源泉名 :雫石高倉温泉(高倉の湯)
泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
泉温 :58.8度C pH 6.8 成分総計 4,841mg/kg   (Mg:9.9,Fe:0.83,Br:2.7)
:微黄色味透明 臭い :アブラ臭 :薄塩味      
 
「雫石プリンスホテル」内にある温泉です。私は基本的にプリンス系のホテルは好きではないので、温泉があってもこれまでは訪れたことはりませんでした。今回思い切って訪れてみましたが、実際に訪れてみてびっくりしました。さすがプリンスホテルです。こんな山の中に見上げると首が痛くなるような巨大なホテルがどかんとあります。ここが閉鎖にでもなったら日本で有数の巨大な廃墟になるかもしれません。ここの立派なホテルの中に温泉が引かれているのが嘘のような外観です。いきなり気の弱い私は圧倒されてしまいました。(笑)
さてお目当てのお風呂は露天×1があるだけです。内湯がないというのは非常に珍しいと思います。天下のプリンスホテルですからねえ。露天と言っても屋根つきの半露天で池と繋がっているような感じのする不思議なつくりのものです。浴槽はかなり大きく20人は楽に入れる広さがあります。湯口は2ヶ所あります。湯口の直ぐ傍に陣取ってニヤリとしてしまいます。おーっ!やっぱりアブラ臭がするぞ!東鳴子の赤湯源泉や鳴子の二見源泉に似た臭いです。お湯はちょっぴり黄色味がかって見える透明なものです。湯口から遠ざかるほどアブラ臭はどんどん弱くなっていきます。湯温はかなりぬるめに設定されており入り心地は今一つぴりっときませんが、ぬるつる感はあり肌触りは良いです。
アブラ臭が香るのは湯口付近に限られますが、ここでじっとお湯に浸かっていると何ともいい気分です。ここのお風呂のつくりをじっくり観察しましたが、実はこのアブラ臭をいかに感じさせないかを相当に考え抜いた設計になっているような気がします。内湯がないのがその証拠です。そして開放感のある露天にしてアブラ臭ができるだけこもるのを防いでいるのです。普通の人は湯口とは反対の見晴らしの良い方でお湯に入りますので、あまりアブラ臭は感じることはないように考えての設計になっているのではないかと思います。さすがプリンスホテルですね。
昨今の事情からこの「雫石プリンスホテル」がいつまで存続で切るかは微妙なところにあると思いますので、アブラ臭ファンの方はできるだけ早めに訪れることをお勧めします。ただお湯は大量加水で薄くなっているような感じがしました。ここは是非とも源泉100%の浴槽に浸かってみたいですね。(2005/10/27/PM4:30)

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