ニセコ薬師温泉


ニセコ薬師温泉 「薬師温泉旅館」 (宿泊)
源泉名 :成田温泉
泉質 :弱食塩泉
泉温 :39度C pH 5.6 成分総計 2,156mg/kg  
:微笹濁り透明 臭い :薄金気臭 :炭酸味+薄金気味      
 
以前から憧れだった北海道を代表する足元自噴温泉のニセコ薬師温泉を訪れることができました。今回は万全を期して宿泊し思いきりお湯を堪能するつもりです。この旅館には足元自噴の源泉が3本もあり、2本が内湯、1本が露天と贅沢極まりない使い方をされています。
「濁り湯」の浴槽は基本的に混浴で、脱衣所は別々ですが浴室内で一緒になってしまいます。洗い場のスペースなどはあまりなく、浴室内がほとんど浴槽という造りで10人ぐらいが入れる広さの浴槽が1つあります。全部が木でできており感触はとてもよいです。お湯は何と年に何回もないというほぼ無色透明な色でびっくりです。普通は赤茶色の濁り湯らしいですが、本日は私を歓迎するかのようにちょっぴりうすーく濁った感じがする程度のほとんど透明のお湯です。
お湯はぬるめながら浸かった瞬間「おっ」と声が出るくらい心地のよいものです。浴槽の底の石の間からポロローンと源泉が湧きだしてきます。お湯の注ぎ口がないのにかなりの量のお湯が浴槽から溢れてザーザー常時捨てられています。凄い湧出量です。金気臭のするやわらかなお湯はじっとしていると身体中に気泡がくっつきます。これが堪らないほど心地が良いもので、まったりして思い切りお湯を堪能することができます。時折大きな湯玉がお尻の下からポロロンと駆け上がってきる感触がたまんないです。
「透明湯」の浴室は男女別に真ん中で仕切られています。こちらの浴槽も素晴らしいです。木で縁取りされた7〜8人が入れる浴槽で無色透明のお湯がざんざん掛け流しになっています。勿論お湯の注ぎ口はありません。こちらはお湯に浸かった瞬間にアワアワになります。うーん、これは凄いや。浴槽の底には石が敷いてあり、その間からポロローンと大小の湯玉が駆け上がってきます。あちこちから湯玉が現れては消えていきます。そのお湯の中に身を任せてとっぷりと浸かります。

ナントモ柔らかな肌触りのお湯が身体中を包み込み例えようのない心地よさが身体中を襲ってきます。浴槽もかなり深くほとんど立って入っているような感じです。立ったままお湯の中でぼーっとしているとたちまち湯玉に囲まれます。いやあ、ホント気持ちがいいです。こんな素晴らしいお湯を一人占めしながら入れるなんてシアワセ過ぎて笑いが止まらなくなります。欲張りすぎて3度目に入ったときに足を滑らせてちょっと足を切ってしまいました。

宿は鄙びているかと勝手に想像していましたが、割と明るい感じに綺麗に改装されており一安心です。食事は地のものが中心で決して豪華ではないですが満足のいくレベルのものです。ただご飯はあんまり美味しくないです。暖房費込みで7700円の宿泊料金でこの素晴らしいお湯をたっぷりと楽しめるのですから安いといってもいいくらいだと思います。ここのお風呂は最高の部類に入るものだと言っていいと思います。
宿から少し離れたところにある露天風呂はかなりぬるい上、管理もほとんどされず野湯状態だったので足を怪我していたこともあり見学のみでした。一度きちんと掃除してから入ってみたいものです。(2004/11/13/Hot Midnight)

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