湯の花温泉


湯の花温泉 「本家亀屋」 (宿泊)
源泉名 :湯の花温泉・新湯
泉質 :単純温泉(弱アルカリ性単純温泉)
泉温 :45.0度C pH 8.4 成分総計 976.9mg/kg  
:無色透明 臭い :薄硫黄臭 :薄硫黄味      
 
湯の花温泉にある独自源泉を持つ民宿です。以前からその存在は知っていましたが1日に二組しかお客さんをとらないので、なかなか予約が取りにくかったのですが、たまたまキャンセル出たとのことでお盆の土曜日に宿泊することができました。ラッキー!古い民家をそのまま使った木造の建物が素晴らしいです。磨きこまれた太い木が美しいです。
ここが持っている独自源泉が張られた浴槽は実は母屋から離れところに独立した湯小屋としてあります。外観はジモ専のような感じのもので、温泉好きにはたまらない雰囲気です。湯小屋には常時鍵がかかっており、宿泊して鍵を借りないと入ることはできません。
さっそく湯小屋に入ってみます。一歩足を踏み入れて嬉しくなります。湯小屋中に香ばしい感じの硫黄臭が充満しているのです。浴槽は3人くらいが入れる広さのもので、無色透明のお湯が溢れています。しかもここのお湯は何と足元自噴泉なのです!!ここの湯小屋には水道が付いていませんので、湧出する温泉の温度が高いとアチチで入れないときもあるようです。しかし今回は適温で一安心です。
さて、ゆっくりとお湯に浸かってみます。うーん、これは素晴らしいです!何とも言えない心地の良さが身体中を包み込んで来ます。少しのとろみ感と芳醇な感じのするお湯にとっぷりと浸かっていると、もうこのままお湯に溶けてしまうような感覚になってしまいます。(笑)お湯は浴槽の底の2つのパイプから出ています。浴槽の下でお湯を集めてパイプから出しています。それほど湧出量は多くありませんが、止まることなくお湯が出ています。
時折大きな湯玉がポロローンと駆け上ってきます。それにしても気持ちの良いお湯で、お湯に浸かっていると少しだけですが気泡もくっついてきます。そしてここのお湯の特色は湯上り感がとってもすっきりしているのので、さっぱりした浴後感があり、すこぶる気持ちがいいのです。
夜に一人でここのお湯を独占して浸かります。お湯に浸かった後にトドになります。浸かってはトドになりを繰り返します。トドになりながらいつの間にかウトウトしてしまいます。夏だというのにここは夜だと少し肌寒く、身体がぶるっとして冷えて目が覚めます。そしてまたお湯にたっぷりと浸かり身体を温めます。うひゃー!気持ちがいい!ふうっとため息が出てきます。何も考えずに頭を空っぽにしながらひたすらお湯に浸かり続けます。いやあ、いいなあ。ここに住みたいなあ!(笑)と思わせるほど魅力のあるお湯だと思います。それにしてもこういうステキなお湯に出会えたことを素直に喜びたいと思います。
今回は家族で宿泊しましたが、宿泊客は我々ともう一組だけでした。食事は食事処でいただきますが、地野菜を中心に作りたての料理が次々と運ばれてきます。決して贅沢なものではありませんが、ボリュームもあり満足度は高いです。
特に野菜が美味いです。最後は自家製の打ち立ての蕎麦が出てきます。これは好きなだけお代わりできるそうです。蕎麦好きにはたまらないサービスです。
お湯も良いし食事も良いので、ここは温泉好きなら一度は訪れてみることをお勧めします。何といってもここの足元自噴のお湯は素晴らしいです。これで1泊2食付で7,500円ですから言うことはありません。ただここの料理は野菜が中心でヘルシー過ぎて、子供には物足りないかもしれません。(2007/08/13/Deep Midnight)

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