湯倉温泉「旅館鶴亀荘」

湯倉共同浴場の手前にある旅館です。捨てられているお湯の量が多いので気になり立ち寄ってみました。お風呂は内湯×１と露天×１があります。

内湯は１/４円形のもので７～８人が入れる広さで、お湯は常時注がれています。お湯はかなりぬるめになっていますが、浸かった途端にお湯の成分が体中にまとわりついてくるような感じで何とも心地が良いです。ぬめり感もあり感触はとても良いです。浴槽の底には赤い粉状の湯花がかなり沈殿しています。

露天は４～５人が入れる木でできた浴槽です。そこへ源泉が多めに注がれており、やや熱めとなっています。こちらの方が熱い分さらに良いです。浴槽の底に手を伸ばすと何やらザラザラします。葉っぱかなと思ってすくい上げてみると何とアーモンドをスライスしたような感じの白いお湯の成分の固まりでは在りませんか。お湯の上に薄く油膜のように張ったものが割れて堆積したもののようです。こんなものははじめて見ました。

また湯口付近の底には大量の赤い湯花が沈殿しており、これらの湯花を思い切り浴槽内で掻きまわすとお湯はたちまち赤褐色のお湯に変身です。これを何度も繰り返して遊んでしまいました。それにしてもこの湯倉源泉は凄いです。

左の写真は内湯のお湯の注ぎ口のパイプです。白っぽいお湯の成分がびっしりくっついています。お湯を捨てれば共同浴場のように凄い堆積物ができてしまいます。とにかく恐るべきパワーを持った源泉だと思います。（2002/04/13/PM3:00）