甲子温泉


甲子温泉 「旅館大黒屋」 大人:630円 AM9:30-PM5:00
泉質 :カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
:無色透明 臭い :薄石膏臭 :微苦味+微渋味      
 
甲子温泉「大黒屋」は至徳年間(1384年)州安和尚によって発見されたとても古い温泉だそうです。以前から興味はあったのですが、単純温泉嫌いが災いしていつも通り過ぎていましたがようやく訪れることができました。思っていたより大きな旅館でお風呂は離れた所に2ヶ所あります。
有名な大浴場「大岩風呂」(混浴)は階段をかなり降りていった渓流沿いにあります。ちょっとかび臭い地下道をくぐって行くアプローチもいいフンイキです。大きな湯小屋は混浴、小さめのは女性専用のようです。この大きな湯小屋が素晴らしいです。こんなに大きいにもかかわらず脱衣所一体型なのです。うひょーってな感じです。
20人以上は楽に入れる大きな浴槽がどんすんと浴室の真ん中に鎮座しています。天井も高くフンイキは抜群に良いです。浴槽はかなり深めで胸まで浸かってしまうところがあります。浴槽の縁が腰をかけられるようになっていますのでゆったりと浸かることができます。お湯は綺麗に澄んだ無色透明でややぬるめのとろーりとしたものでナントモ言えないくらい心地の良いお湯です。入り心地もすこぶるよく、一旦浸かってしまうとなかなかお湯から出ることができません。
お湯に浸かっている人は皆さん思い思いの姿勢でリラックスしてお湯に浸かっています。肌触りはそれほど滑らかな感じではないです。しかしこの有名な「大岩風呂」は良いなあ。今まで来なかったのが悔やまれます。
浴槽の底は川底をそのまま改造して作ったような感じで大きな石がごろんとあります。底の1ヶ所に小さな穴が開いておりそこから時折ポロロンと湯玉が駆け上ってきます。ひょっとして足元自噴?なのでしょうか。ここのお湯の感じはとろーとしているにも関わらず、鮮度感溢れるもので、浸かっていて身体が喜んでいるのがわかるような感じがします。
深い浴槽にぼおっーと身を沈めていると不思議なくらい心が安らぎリラックスできます。小さな気泡もちょこっとだけくっつきます。天井からぶら下がっている裸電球の下深夜にこのお風呂に入ったらさぞかし雰囲気が素晴らしいのでしょうねえ。
「大岩風呂」に行く途中に小奇麗な浴室があります。大浴場に入ってしまうとここには入りたいとは思えません。甲子温泉は思っていたよりずっと良かったです。やはり食わず嫌いは何事においても良くありませんね。(2006/09/02/AM9:30)

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