岩瀬湯本温泉「湯口屋」

岩瀬湯本温泉にある老舗旅館です。天栄村の近くまでは何度も来たことがあるのですが、何故かいつも温泉に立ち寄るまでには至りませんでした。ようやく今回来ることができましたが、随分時間がかかったものです。こういうぽっかり穴ぼこの空いている温泉地って私はたくさんあるんです。（笑）

さて岩瀬湯本温泉の温泉街というか集落はなかなか素敵な風情を醸し出しています。うん、好きですねこういうのは。茅葺の家が何軒かあります。その中の一軒が「湯口屋」さんです。良く考えてみると凄い名前ですよね。こういう素敵な名前を持っているにも関わらず、今まで訪れなかったことを深く反省します。この旅館の玄関からロビーにかけてが見事です。黒光りする古い木製の階段がお出迎えしてくれます。

お風呂は玄関の真横にあるという不思議な造りですが、ちょうどその前に地モ専（右の写真）があるので浴室同士が隣り合っている感じです。

お風呂は内湯×１があります。７～８人が入れる広さの浴槽に微白濁気味のお湯が張られています。お湯は最初熱く感じますが、浸かっていると段々慣れてきます。お湯の肌触りはぬるつる感はないもののかなり浸かり心地の良いもので思わず、おーっと声出てくるほど気持ちがいいものです。

湯口付近からは硫黄臭が香り、湯口付近で浸かっているととてもいい感じです。浴室の天井が低く湯気がこもりがちなのが惜しいといえば惜しいです。しかし、もっと早くくれば良かったと思えるほど良い湯でした。（2006/09/03/AM09:30）