土湯温泉


土湯温泉 「富士屋」 大人:500円   AM11:00-PM5:00
(不老の湯)  
泉質:単純硫化水素泉      
:無色透明 臭い :薄アブラ臭 :無味    
 
自噴風呂が自慢の旅館です。まずまず立派な門構えです。お風呂は「不老の湯」「長寿の湯」「鶺鴒の湯」の3つがあり、今回訪れた時は男湯は「不老の湯」だけでしたので、ここのみのレポートとなります。
「不老の湯」がある浴室にはもう一つ浴槽があります。入って直ぐのところにあり、大きな2本の打たせ湯がり湯がざあざあと掛け流しになっている大浴槽です。ここは普通の単純泉のようです。
大浴槽の側の階段を地下に降りていくと総桧造り(多分)の自噴浴槽があります。これが「不老の湯」で、わざわざ名前を付けるほどの価値のある立派な浴室、浴槽です。泉質は単純硫化水素泉ということですが、ほとんど単純泉と言って良く、薄く石油臭のする無色透明の軟らかな湯です。さて自噴を確認してみますと、浴槽の底の一部金属で覆われた所に十円玉ぐらいの穴が空いており、そこから源泉がそろそろと湧き出ているようです。さらに腰板の隙間からも熱めの湯がじわりじわりと染み出ています。湯量そのものはあまり多くないようです。
浴槽の雰囲気といい、湯の新鮮さ・みずみずしさといい満足できるものです。若干の加水はこの際湯の濃さには影響しないので(元々薄いので)よしとしましょう。小型「蔦温泉」といったところでしょうか。今回は入れませんでしたが、「長寿の湯」の湯も自噴風呂でこちらには濁り湯の重曹泉が湧いているそうです。写真で見る限りとっても良さそうでした。(1999/06/05/PM1:00)


(再訪・宿泊)

:無色透明 臭い :微アブラ臭+微硫黄臭 :ほぼ無味      
 

かつて記念すべき湯破隊の第一回湯破地に選出された土湯温泉を単独で再訪してみました。物凄く久しぶりです。今回は日帰りで湯破した時に強く印象に残っている「富士屋」さんに宿泊です。本当は「木村屋」さんにしたかったのですが、かつての面影はまったくなく建て替えられており一般の宿泊施設ではなくなってしまったようです。あのお風呂は健在なのでしょうか?気になりますね。
「富士屋旅館」は自家源泉を3本も所有しており、そのうち2本は足元自噴という贅沢さです。足元自噴の浴室は2ヶ所に分かれており、男女が24H交替で使用します。夜の8時でチェンジしますので早めにチェックインしてしまわないと、最悪の場合1ヶ所だけの浴室で我慢しないといけないことになります。今回は宿泊なのですが「不老の湯」の浴室が8時まででそれを過ぎると「長寿の湯」にしか入れなくなります。
「不老の湯」は以前日帰りで入ったことがあり好印象が残っています。「長寿の湯」は入ったことがありませんので楽しみです。久しぶりの「不老の湯」はやっぱり素晴らしいです。地下にある自噴の浴槽は4〜5人が入れる木でできたもので、浴槽の底にあるステンレスの板の穴から熱めの源泉が湧き出ています。
浴槽内の横にも小さな穴があり時折熱い源泉が吹き出てきます。ここのお湯はナントもいえない揮発性のアブラ臭が香り非常に心地が良いです。湯量はあまり多くはないですがピュアな温泉を味わうことができ、アブラ臭まで嗅げますので文句はありません。
「長寿の湯」「不老の湯」よりもやや全体的に小さな感じがするものの、浴槽の作りもまったく同じです。ここも浴槽の底と横から源泉が出てきます。こちらのお湯はやや熱めでほとんどアブラ臭は感知できません。
その代わりかすかに硫黄臭が感知できます。お湯のインパクトという点では「不老の湯」の方があります。私は断然「不老の湯」の方が好きです。夜の8時以降は「不老の湯」は女湯になってしまい、もうチェックアウトまで入れないのかと思うと悲しくなります。「不老の湯」目当てで宿泊する人は事前に確認しておくことをお勧めします。(2006/12/23/PM8:00)
食事の方は一般的な旅館料理でまずまず平均点と言ったところでしょうか。あんまり特徴のない内容でしたが、まあ土湯温泉はこんなものでしょうか。でもお湯がいいので全然OKです。そのうち「不老の湯」で一晩中ゆっくりしてみたいと思いました。(2006/12/23/PM8:00)

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