蔦温泉


蔦温泉 「蔦温泉旅館」 大人:400円   AM9:00-PM7:00
源泉名 :蔦温泉(新湯)
泉質 :ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
     
泉温 :43.8度C pH 7.24 成分総計 1,064mg/kg    
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :無味      
 
ここも有名な温泉です。前回訪れた時は「久安の湯」が清掃中で入れず「泉響の湯」のみの入浴でした。今回は両方入れましたので、念願の入り比べができました。
「久安の湯」はやはり素晴らしいです。これぞ温泉!という感じです。天井の高い湯小屋に5メートル四方の青森ヒバの浴槽があり、浴槽の底からポコポコッと湯が湧き出てきます。浴槽も十分に深く私の腰は底に着きません。

じっくり独占してお湯に浸かっていると、思わずため息「ふうっ」。お湯の肌触り、まろやかさ、浴室の雰囲気、掛け流しされるお湯、見事なバランスです。あふれ出る湯に思わずトドになり湯を浴びてしまいます。うーん、シアワセ。

一方、「泉響の湯」「久安の湯」と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまいますが、まずまず小奇麗にまとまってはいるとは思います。まだ真新しいヒバの浴槽が半分くらいの大きさであります。とても綺麗です。私には、「久安の湯」さえあれば必要は感じませんが、一般の方には「泉響の湯」の方が受けているようでした。ここは次回は是非とも宿泊してみたいと思いました。(2000/08/11/AM11:40)


久しぶりの再訪(宿泊)

(久安の湯)男子:AM9:00-PM8:00 女子:PM9:00-AM8:00
源泉名 :旧湯
泉質 :ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
泉温 :44.6度C pH 6.95 成分総計 1,264mg/kg  (Mg:11.9,Br:0.3)
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :ほぼ無味      
 
(泉響の湯)
源泉名 :新湯
泉質 :ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
泉温 :46.9度C pH 7.3 成分総計 1,406mg/kg   (Mg:13.9,Br:0.3)
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :ほぼ無味      
 

今まで宿泊するのが憧れだった蔦温泉にようやく宿泊することができました。日帰り入浴では何度か入ったことがありますが宿泊するのは初めてです。やはりお目当ては「久安の湯」です。
当初の計画ではこの「久安の湯」トドになりながら夜通し浸かり続けるつもりでしたが、ナント今は夜の9時から朝の8時までは女性専用になっているのです!つまりせっかく宿泊しても男性は夜中にこの「久安の湯」の湯には浸かれないのです。これは大ショックです!!
宿に夕方の5時半にチェックインして、早速お目当ての「久安の湯」に行きます。しかしこの時間は外来の入浴客や宿泊客で結構混んでいるのです。これまで昼間に日帰り入浴した時はそれほど人はいなかったと思いますが、今回はたくさん人がいてびっくりしました。小さい子供も数人いて結構家族連れも宿泊で来ているようです。
相変わらずお湯は足元自噴の素晴らしいもので、浴槽からはお湯がザコザコ溢れ出ています。しかし入浴客数が多いせいかお湯がやや濁り気味であの清く澄んだ感じはあまりありません。とにかく小さな子供たちが多いのでとても賑やか過ぎて、落ち着いてゆっくりお湯に浸かることができません。この時間帯は仕方がないかもしれません。
8時までは男湯なので夕食も速攻で食べ終えて「久安の湯」に再び向かいます。今度は人はほとんどいなくてお湯もいつものように澄んでいます。蔦温泉のお湯はやっぱりこうでなくちゃね!透き通った適温のお湯に顎までとっぷりと浸かります。
浴槽の底の板の間から少し熱めのお湯が自噴しているのが感じられます。そして時折ポロローンとお約束の湯玉小僧たちが駆け上ってきます。うん、これ、これですよ。私が期待していたのはね。足元自噴泉特有の新鮮極まりないお湯に包まれてお湯に浸かっているともう語る言葉はありません。
一晩をここで過ごせないのがナントも惜しいです。他に人がいませんでしたので、浴槽から溢れ出るお湯を背にトドになります。いやあ、気持ちがいい!止められません。8時半くらいまでぎりぎり粘って、後ろ髪を引かれながら「久安の湯」を後にしました。
渋々今度は「泉響の湯」に向かいます。ここのお風呂は新設されて直ぐ位に来たことがあります。浴室内にこもるヒバの木の香りは昔のままです。それにしてもいつまで香るのでしょうかこの臭いは。ここも「久安の湯」と同じ足元自噴のお湯です。浴槽の底の板の間からお湯が湧き出ています。時折ポロロローンと湯玉が駆け上ってくるのも「久安の湯」と同じです。
ただこちらの浴槽の方がお湯の温度は高いようです。浴室の天井もこちらの方が随分高く湯気のこもり具合もこちらの方が少ない感じです。ここも新鮮さ溢れる源泉が浴槽から溢れ出して床が洪水状態になっています。
そのお湯を背中に浴びながらトドになりなさいと言わんばかりに板の間がありますので遠慮なくトドになります。背中を熱めのお湯がなでてくれとても気持ちがいいです。ただこの「泉響の湯」は何故なのか理由はわかりませんが「久安の湯」に比べると魅力が落ちてしまうのです。「久安の湯」がなくて「泉響の湯」だけしかなければ絶賛の嵐が吹きまくっているのかもしれませんが、「久安の湯」と比較してしまうと見劣りしてしまうのです。同じ浴槽のつくり同じ足元自噴泉なんですけどねえ。不思議なものです。
翌日の朝食もそこそこに済ませ、8時50分には「久安の湯」に向かいます。まだ掃除中でしたが、脱衣所で素っ裸になって煽りを入れて何とか8時55分には入ることができました。(笑)とっても嫌な客だったかもしれません。
でもねえ、せっかく宿泊したのにあと1時間しかこの素晴らしいお湯にとっぷりと浸かることができませんからねえ。あせってしまいますよ。掃除後一番で入る「久安の湯」は文句なく素晴らしいものです!澄み切ったみずみずしさ溢れるお湯です。浸かるのがもったいないと思えるくらいです。
浴槽のところどころで湯玉が弾けています。お湯は肌触りが抜群によく、身体をあたたく包み込んでくれます。お湯に身を任せていると言葉にならないくらい心地がいいです。外は雪が降っていて白くなっていました。一方この湯小屋の中はしーんと静まり返りお湯の流れる音のみが響いています。外の明かりの差し込む余地の少ない薄暗い湯小屋の雰囲気もいいものがあります。そうここはひたすらお湯に浸かるだけの場所なのです。
足元自噴のお湯はどこもそうなのですが、ここも湯上がり後はお肌がピカピカつやつやになります。今回は旧館の方に宿泊しましたが1万円ちょっとの宿泊代でした。1万円ちょっとでこれだけのお湯に浸かれるのですから大満足です。夕食はまあまあと言ったところで特別なものはありません。極一般的な旅館料理です。グルメ派にはやや物足りないかも。酸ヶ湯もこんな感じだったような気がします。
夜から降りだした雪が朝方には積もっており一夜にして廻りは銀世界になっていました。やはりここは八甲田、雪深いところです。帰り際に気がつきましたがここには貸切のお風呂がありそこも足元自噴なのだそうです。1時間3,150円らしいですがどんな感じなのでしょうかねえ?(2006/11/11/Deepest Midnight)

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