孫六温泉「孫六温泉」

乳頭温泉郷の中でも昔の面影を色濃く残している宿です。ここだけ他と少し雰囲気が異なります。お風呂は２ヶ所あります。それぞれ源泉が異なるようです。

「唐子の湯」は男女別の内湯×１があります。共同浴場を思わせる造りで、５～６人が入れるコンクリ造りの浴槽で、底が板張りになっています。お湯は少しだけ白濁気味のものでとろっとした感触のものです。何か原始的な温泉のような感じで、入り心地はかなり良いです。茶色の湯花も少し舞っています。お湯にとっぷり浸かっていると何ともいえず心地が良く、なかなか出られません。そしてとても暖まるお湯です。湯の注ぎ口で湯花を簡易濾過していました。とにかく不思議な魅力のあるお湯だと思います。

「石湯」は基本的に混浴で露天風呂のみが男女別になっています。私が訪れたときはお湯がまだ十分に溜まっていませんでした。「石湯」の浴室には大きな石が中心部にあり、それに沿った形で浴槽があります。７～８人が入れる広さで無色透明、ほぼ無臭のお湯が３０ｃｍくらい張られていました。ややつるつる感のあるお湯で感触は悪くはありません。少し熱めになっており寝湯として入る分には十分ですが、浴槽がお湯でいっぱいになったらどうなのでしょうか。