強首温泉


強首温泉 「樅峰苑」 大人:400円   AM10:00-PM4:00
源泉名 :大場崎温泉、強首温泉2号線混合泉
泉質 :ナトリウム塩化物泉(高張性中性高温泉
     
泉温 :47.1度C     成分総計 10,269.9mg/kg   (Br:19.9)
:薄茶褐色 臭い :臭素臭 :塩味      
 
テレビなどでは何度か見たことがありますが、さすがに本物にはかないません。堂々たる外観の建物で、とにかく圧倒されてしまいます。これでお湯が良ければ文句のつけようがないのですが。お風呂は内湯×1があります。
お風呂は外観とは裏腹にリニューアル済みのごく一般的なものでちょっとがっかりします。10人ぐらいが入れる浴槽に臭素臭のする薄茶褐色透明のお湯が注がれており、湯口付近で炭酸がぱちぱち跳ねています。お湯は見た目より濃い感じはしませんがそれなりの存在感はあります。少しのぬめり感はありますが、ぬるぬるするほどではありません。浴室でお湯が流れるところがあちこち茶色く染まっています。建物に釣り合うほどのお湯でないですが一度は訪れてみたい旅館ではあります。(2001/07/06/PM4:30)


(再訪・宿泊)

源泉名 :樅峰苑の湯
泉質 ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温 49.0度C pH 7.6. 成分総計 21,630mg/kg   Mg:6.7、Ca:256.3、Fe:3.5,Br:66.3
明茶褐色 臭い 微臭素臭+薄金気臭 強塩味      
 

久しぶりに日本の温泉に浸かりました。入ったのは”馬首湯口”で有名な強首温泉です。「馬首」と「強首」ではややこしいですね。間違うと偉いことになります。(笑)でも訪れたのは”馬首湯口”の方ではなく、あの有名な「樅峰苑」です。ここはつい最近独自源泉を掘り当て、独自源泉宿に変身したという情報を得ていましたので思わず衝動的に訪れてみました。ハンガリーに住んでいながら、わざわざ「樅峰苑」に宿泊するってなかなか大胆ですね。(笑)
ここは一度日帰り入浴で訪れていましたので、お湯がどう変わったのか楽しみです。宿の外観は相変わらず素晴らしいものです。惚れ惚れしてしまいます。短い間のヨーロッパ暮らしから見るとこの日本の木造建築はスバラシイとしか言えませんね。建物の内部もかつての立派な調度品でいっぱいです。特に手の込んだ階段は木が黒光りしてなかなか重厚な感じもします。廊下を歩くたびにミシミシするのはご愛嬌です。古い中にもほっとさせるものがあり日本の古い建造物は、やはりいいものだと再確認しました。
さてお風呂は内湯×1です。他に新設された貸切の露天風呂があります。(これは時間制でしかも別料金)内湯は以前訪れた時と同じ造りですが、浴槽はヒノキになっていました。昔は石造りだったように思います。その浴槽に明るい茶褐色のお湯が掛け流しになっています。浴室の床が赤茶けてお湯の成分がこびりついています。お湯は適温です。入ったときの浴感はそれほどガツンと来る感じではなくソフトな感じですが、入浴感はかなりあります。
入り心地の良いお湯で浸かっていてとても気持ちが良いです。湯口付近ではちょっとだけですが気泡もくっついてきます。肌触りはぬるつる感はなくやや硬い感じのするものです。気持ちよくいい気で浸かり続けていると少しずつですが疲れてきます。そしてお湯から上がるとどっと汗が吹き出てきて止まりません。これを何度か繰り返し浴槽からあふれ出るお湯を背にお約束のトドになります。いやー、気持ちがいい!マジで寝てしまいそうです・・・・・。
貸切の露天は母屋からは少し離れた場所にあります。真新しい木の芳しい臭いのする2つの浴室が2つあり、それぞれが貸切となります。1時間1,050円と宿泊者もお金を取られるのはちょっとどうかなあ。私が借りたのは円形の浴槽のある方です。ここも明茶褐色のお湯が掛け流しになっています。湯口の木の臭いがうすーく感香っています。
お湯からは臭素臭と金気臭が入り混じったような臭いが感知できて嬉しくなります。今は夏。セミの鳴き声を聞きながらのんびり入る入れます。日本に来ているなあというのが実感できます。ここもお湯に浸かっている間は強力な浴感はないものの、何とも言えない気持ちの良さがあり浴後はもうどうにも止まらないほどの汗をかいてしまいます。夏は浸かりすぎにご用心です。冬はちょうど良いのかな?
今回は宿泊してみたのですが、部屋は昔の田舎の親戚の家の客間のような感じです。かなり古い部屋ですがエアコンが付いており快適です。ただTVは付いていません。食事は1階の大広間でいだきます。これがなかなかいいです。100%地元で取れたもののオンパレードで普通の旅館料理はほとんどなく、地元の食材を使った地元の郷土料理がメインでした。これは賛否両論あるかもしれませんが、私はこういう素朴な料理は大好きです。派手な素材は一つもなく一品一品地味なものばかりですが丁寧に味付けされたものが出てきて満足です。朝食も地物にこだわったもので美味しくいただくことができました。
今回は家族連れで宿泊しましたが、子供たちは肉類が少なかったこともありやや物足りなかったようです。ただ私は久しぶりの日本の旅館で思い切り日本の田舎料理と施設を満喫できましたので大満足でした。こういうのはヨーロッパとは対極にあるもので日本でしか味わうことができませんからね。(2008/7/27/Silent Midnight)

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